カテゴリー別アーカイブ: 和歌を詠む

月を仰げば『香る代に』九月

 開進学園叢書・歌集『香る代に』から、九月
に因む短歌を三首紹介します。

  はり窓にゆらぐ木陰をうつしつつ
   光さやけく月はのぼりぬ
 
  有明のしじまに匂う月影に
   み入りてしばし心慰む

  外に出でて月を仰げばはるかなる
   夜空にありて光たゆたふ

  
 

 

 

 

 

 

 

 

 
  
   會津の萩
 秋毎に赤紫の衣を纏い
  歌詠人の来るを待つ萩
     2015年9月19日 渢


 

 

 

 

 

 

 

 

    

    starblue 前回の問題 解答 starblue
 山や山里で、熊との遭遇を避ける方法
  ① 大声を出し続ける
  ② 笛(ホイッスル)を吹き続ける
  ③ 金属と金属を打ち続ける
  ④ 食べながら歩かない
  ⑤ 物を捨てない
  ⑥ 匂いがする物を所持しない
  
 
    starpink 今日の問題 starpink
 「はり窓」の「はり」は何を指しているでしょうか。
     

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 連日の大雨で大変な被害が出ています。
 雨が長期間降り続いた上に、記録破りの
集中豪雨では、安全と思われていた大地も、
牙を剥き出しかねません。
 四年六ヶ月前、東日本を大地震と大津波が
襲いました。
 大地の揺らぎは、生命を産み出し、生命の
進化を促します。
 大地が揺らぐ中で誕生した人類の一部は、
遠くアフリカの地から、はるばる日本列島まで
歩みを重ねます。
 それから数万年間、祖先達は、地殻の変動・
火山の爆発・地震の続発・大雨・大雪・・・から
身を守りつつ、山の幸や里の幸や海の幸などを
頂いて、生き抜いてきました。
  大地裂け大海原が襲うとも
   我ら生き抜くこの地に永遠に

 詳しくは、
『 学園だより 揺れる大地 揺るがぬ氣概 』 を、
お読み下さい。
 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    starblue前回の問題 解答 starblue
 「六月の花見」で饅頭に穴を空ける際に
用いる箸は、宮城野萩製です。
     starpink今日の問題 starpink
 1703年に発生した元禄地震・津波は、
千葉県内にどれほどの被害をもたらしたでしょうか。
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紫色の実  ムラサキシキブ

 降り続く雨の中、ムラサキシキブ
鮮やかな紫色の実を結んでいます。


 紫色は、色の階級では赤色を超えて、
最上位に位置してきました。
 その変位を、孟子は良く思わなかったようです。
「紫の朱を奪うを憎む」と、論語にあります。
 日本で紫色を最上位としたのは、
律令制度が整ってから。
 平安時代に入ると、藤原氏の「藤」と
相まって、紫色の位置は絶対的になります。
 赤色と青色を混ぜると、紫色ができます。
 赤色は、活力が漲り、情熱的なイメージ。
 青色は、興奮を鎮め、抑制的なイメージ。
 紫色は、中庸をいく、穏和なイメージ。
 その紫色は、古くから愛されていました。
 たとえば、『万葉集』から二首。
 託馬野に生ふる紫草衣に染め
  いまだ着ずして色に出でにけり
                第395首
 紫草を草と別く別く伏す鹿の
  野は異にして心は同じ
           第3099首
 紫色といっても、じつは幾種にも別れます。
  紺青色=さえた青紫
  瑠璃紺=ふかい青紫
  ・
  ・
  ・
  杜若=赤みのふかい紫
  鳩羽鼠=赤みの灰紫
  ・
  ・
  ・
 これら幾種もの紫色を、身近に
親しめるようになれば、すてきですね。
 

    starblue前回の問題 解答 starblue
 「中秋の名月」を指す「秋の最中」から、
お菓子の「最中」の名が生まれました。
     starpink今日の問題 starpink
 今日、9月9日は、重陽、菊の節句。
 次の、重陽、菊の節句を詠った詩の
作者は、だれでしょうか。
 眼を合わせて独り愁へて臥せり
  菊の酒は誰がためにか調へむ
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香る代に 八月

 開進学園叢書・歌集 『 香る代に 』 から、八月に因む短歌を三首紹介します。
 幽玄の二字に思いを込めて見し能の動きの深きその奥 
 美わしき山道辿りさやさやと夏風吹きて湖(うみ)広がれり
 われ思うゆえに吾あり君なくば吾この世にはあらじとぞ思う


    starblue 前回の問題 解答 starblue
 「クスコ」は、ケチュア語で「臍」の意味です。
    starpink 今日の問題 starpink
 1828年8月25日に独立を果たしたのは、どの国でしょうか。
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香る代に 七月

 開進学園叢書 『 香る代に 』 から、三首を紹介します。
   めぐりあわせ 二首から一首
 草引けるわれをはだかる構へして子蛙一匹動かずにゐる
   「新」より「真」へ 三首より一首
 物を食ふのみの吾かも歌ひとつ詠めずひと日をテレビに見入る
   平成二年七月二十六日 五首より一首
 いつしかは天の川にて又合はん日々の思いはあきらめに似て
 

  
    starblue 前回の問題 解答 starblue
 「1秒の定義」に用いられるのは、セシウム133です。
 放射性物質であるセシウム137とは、別です。
    starpink 今日の問題 starpink
 地球を含む太陽系は、天の川銀河を何年かけて一周しているでしょうか。
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ムラサキシキブ

 梅雨空の下、ムラサキシキブが三分咲きになりました。
 秋になって身に纏う紫色の目立つ実と異なり、花はかぼそく、ひそやかです。

  
 
 ムラサキシキブを見ていると、紫式部が頭をよぎります。
 
 めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半の月かな
 『小倉百人一首』に採用されています。
 7月10日ごろ、幼なじみと短くも久しぶりに再会できた、うれしさとせつなさが伝わってきます。
 常世出でて旅の空なる雁がねもつらにおくれぬほどぞ慰む

 『源氏物語 須磨の巻』に出てくる歌です。
 父親の赴任に伴い越前に同行したものの、一年後に一人都へ戻った思い出も重なって作られたのかもしれません。

  
    starblue 前回の問題 解答 starblue
 73mの初代通天閣が完成しました。
    starpink 今日の問題 starpink
 紫式部は、紫式部と呼ばれる前に、何と呼ばれていたでしょうか。
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香る代に 六月

  開進学園叢書 『 香る代に 』 から、六月に因んだ短歌を、三首紹介します。
    『 幾山河 』 より
  過ぎし日の思いに入りし友の面に青葉の影が静かにゆるる
  おのがじし思い出草の数々を青葉の影に語りつくさん
  帰り路はただうつろなる足許の草々の青さ心にしみる 

  
     starblue 前回の問題 解答 starblue
  『 真夏の夜の夢 』 です。
     starpink 今日の問題 starpink
  1982年6月23日に開通した東北新幹線の開業区間は、どこからどこまででしょうか。
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