分数の影が薄くなるばかりの小数社会において、
「 2/3 – 4/5 」や「 6/7 ÷ 8/9 」 のような分数同士の計算
ができない大学生がいても、不思議でないかもしれ
ません。
小学校のほんのわずかな期間だけ分数の計算を練
習して、その後何年間も分数に触れていないのです
から。
計算の練習をしていない点では、小数も同じはず
です。
とはいえ、消費税をはじめとして、小数の計算は
日常生活によく使われます。
その際に用いられる電卓は、大半が小数対応型で
す。
分数対応型の電卓は、まず見当たりません。
「分数の計算を、小学校の学習内容から削除すべき
だ」という提案が出されるほど、分数の存在は危うく
なるばかりです。 <つづく>
〈 分数の影 〉 分数の存在 その六
〈 東洋と西洋 〉 分数の存在 その五
〈 二種類の分数 〉 分数の存在 その四
〈 小数の歴史 〉 分数の存在 その三
〈 はんぶんこ 〉 分数の存在 その二
〈 4000年以上も昔から 〉 分数の存在 その一
前回の問題 解答
『春秋左氏伝』の「執牛耳(牛耳を執る)」からできた
慣用句は、「牛耳る」です。
今日の問題
「 6/7 ÷ 8/9 」は、どうして「 6/7 × 9/8 」となるのでし
ょう。
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