城の立地は、攻撃性や防御性などと並んで、観望性も重視されます。
地域の形勢を観望しやすい地点といえば、山塊です。
それゆえ、初期の城は、山塊の一画で平地を望める地点に設けられました。
山城です。
やがて、平地の一画で小高い地形を利用するようになりました。
平山城です。
さらに、平地そのものに城を築くようになります。
平城です。
ただし、平城で石垣や土塁を築いた程度では、観望性に欠けます。
そこで、石垣上に高層建築物を建てるようになります。
天守閣です。
天守閣の始まりは安土城と言われます。
織田信長は、「天守」でなく、「天主」と称しています。
「キリスト教=天主教」から発想して、自身が天下の最高神であることを示す建築物として「天主」を建てたようです。
観望性は、重視されなかったようです。
翻って 松本城の天守閣は、建物部分だけで約25m、土台となる石垣も含めれば約29mになります。
最大で61度もある急勾配の階段を上って天守閣の六階から眺めた観望は、高層建築物が建ち並ぶ現代においても壮観でした。
高層建築物が無かった 戦国時代末期から江戸時代にかけては、さぞかし圧巻だったことでしょう。
前回の問題 解答
初春は、太陰太陽暦で一月に当たります。
今日の問題
現存する天守十二城のうち、五重六階の天守閣としては、どの城が最古でしょう。
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