〈 連作と輪作 〉世界を牛耳るウシ その9

 毎年毎年同じ水田にイネが実るのを見ても、不思議
に思う方はごくわずかでしょう。
 水田によっては、2000年もの超長期に渡って、イネ
が実り続けています。
 しかし、同一水田で毎年イネが実ることは、極めて
不思議なのです。

 同じ土壌に続けて同じ作物を育てると、様々な障害
が発生し、生育が難しくなります。
 連作障害が起きます。

 土壌の質が劣るヨーロッパでは、なおさらです。
 中世ヨーロッパでは、コムギなどを作付けする土地
と、オオムギなどを作付けする土地と、作物を育てず
に休ませる土地とを、一年ごとに順番に換え、三年で
一巡する方式が、編み出されました。
 三圃式農業と呼ばれます。

 三年ごとに回ってくる休閑地に当たる土地には、ウ
シが放たれました。
 雑草をはびこれせないようにするためです。
 それ以上に、大量の排泄物によって、地力を回復さ
せるためです。           <つづく>

 〈 肥料源 〉
    世界を牛耳るウシ その8

 〈 動力源 〉
    世界を牛耳るウシ その7

 〈 すき焼き 〉
    世界を牛耳るウシ その6


 〈 牛の力 〉
    世界を牛耳るウシ その5


 〈 赤ベコ 〉
    世界を牛耳るウシ その4

 〈 月への捧げ物 〉
    世界を牛耳るウシ その3


 〈 神様の乗り物 〉
    世界を牛耳るウシ その2


 〈 丑の年の、丑の日の、丑の刻の生まれ 〉
    世界を牛耳るウシ その1


牛 一頭
 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

       前回の問題 解答
  心の病を予防する三本柱です。
   A 適度な「うんどう」     運動
   B バランスのよい「しょくじ」 食事
   C よりよい「すいみん」    睡眠
  

 
        今日の問題 
 ウシ一頭から、一年間に何kgの厩肥が得られるでし
ょう。
   A 約10kg 
   B 約100kg
   C 約1000kg
   D 約10000kg
         

 
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