『小倉百人一首』最後の百番には、順徳上皇の歌が選ばれています。
ももしきや古き軒端のしのぶにも
なほあまりある昔なりけり
順徳上皇は、承久の乱に関わる処分により、佐渡島へ島流しに処せられました。
それ以降、天皇や上皇の選任は、鎌倉幕府の意向に基づいて、決められるようになります。
『小倉百人一首』は、天智天皇から順徳上皇まで、約600年間に渡る天皇制貴族社会を、歌い上げた作品です。
百首すべてを『勅撰和歌集』の中から選び、『万葉集』からは一首も選ばなかったのは、華やかなりし王朝文化を懐かしんでのことでしょうか。
< つづく >
『小倉百人一首』と藤原定家 その六
『小倉百人一首』と藤原定家 その五
『小倉百人一首と藤原定家』 その一
前回の問題 解答
1987年に発売された美空ひばりのシングル盤で、A面は『みだれ髪』、B面は『塩屋崎』でした。
今日の問題
『小倉百人一首』で、次の「 」に入る語句は何でしょう。
「 」ふりさけ見れば春日なる
「 」に出でし月かも
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