歌を詠み 旅をして 長塚節

 長塚節は、正岡子規の『歌よみに与ふ
る書』に感動し、歌の道に進みます。

 その後、夏目漱石から勧められ、長編
小説『土』を新聞へ連載します。
 少年期から青年期にかけて育った農村
の実態を基にした、農民文学作品です。

 『土』の執筆は、元来病弱だった身体
を悪化させ、結核を患ってしまいます。
 それでも、治療のために九州へ向かっ
たのをこれ幸いと、九州各地を旅行して
回ります。

 余は旅行が好きである。年々一度は長
途の旅行をしなければ気が済まぬように
なった。      『旅行に就いて』

 そして、歌を詠み続けます。
 代表的な歌集は、『鍼の如く』。
 その巻頭歌です。

 白埴の瓶こそよけれ霧ながら
  朝はつめたき水くみにけり

 九州を旅行した翌年、『鍼の如く(五)』
を『アララギ』に発表した直後、容体が急
変し、天国へ旅立ちます。
『鍼の如く(五)』の最終歌です。

 菜の花をそびらに立てる低山は
  櫟がしたに雪はだらなり

 長塚節 1915年2月8日 永眠
     享年 三十六

nagatsuka takashi

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

      前回の問題 解答
 「千葉県公立高校 前期選抜 志願状
況」で、倍率が3倍を越えた高校です。
 県立船橋高校 普通科 3.50
 千葉東高校  普通科 3.25
 東葛飾高校  普通科 3.07
 県立千葉高校 普通科 3.00
 県立船橋高校 理数科 3.00
 
 

      今日の問題 
 長塚節が旅先の宿屋で必ずしてもらう
約束とは、何でしょう。

 
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