古の時代、ウマは神様が乗られるとして、動物
の中で別格の存在とされていたようです。
収穫した作物や伐採した木材を運搬する際、ウ
マと人間とでは雲泥の差があります。
集団間で争いが発生し出すと、ウマを保有する
集団と、ウマを保有しない集団とで、軍事力の差
は非常に開いていきます。
様々な力の源となるウマは、神の化身かのよう
に思えたのでしょう。
東京時代(明治時代)に入り、肉食が増え、馬肉
も盛んに食べられるようになります。
その際、「馬肉」を「サクラ肉」と呼ぶのは、次の
都々逸(どどいつ)が基になっているという説があ
ります。
咲いた桜に なぜ駒繋ぐ
駒が勇めば 花が散る
駒=ウマは、何に勇んでいたのでしょう。
花吹雪を起こして、何を伝えたかったのでしょ
う。 < 完 >
写真の出典『動物たちの地球 123』朝日新聞社
花吹雪 その六
花吹雪 その一
前回の問題 解答
次の短歌を詠んだのは、伊藤左千夫です。
日のめぐりいくたび春は返るとも
いにしへ人に又逢はめやも
今日の問題
ウシやブタは、家畜として一万年以上の歴史が
あります。
一方ウマは、家畜として何年ぐらいの歴史があ
るでしょうか。
A 5年ぐらい
B 50年ぐらい
C 500年ぐらい
D 5000年ぐらい
E 50000年ぐらい
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