花吹雪 その七

 古の時代、ウマは神様が乗られるとして、動物
の中で別格の存在とされていたようです。
 収穫した作物や伐採した木材を運搬する際、ウ
マと人間とでは雲泥の差があります。
 集団間で争いが発生し出すと、ウマを保有する
集団と、ウマを保有しない集団とで、軍事力の差
は非常に開いていきます。
 様々な力の源となるウマは、神の化身かのよう
に思えたのでしょう。

 東京時代(明治時代)に入り、肉食が増え、馬肉
も盛んに食べられるようになります。
 その際、「馬肉」を「サクラ肉」と呼ぶのは、次の
都々逸(どどいつ)が基になっているという説があ
ります。
   咲いた桜に なぜ駒繋ぐ
    駒が勇めば 花が散る
 駒=ウマは、何に勇んでいたのでしょう。
 花吹雪を起こして、何を伝えたかったのでしょ
う。               < 完 >

ウマ 疾走
 写真の出典『動物たちの地球 123』朝日新聞社
 
   花吹雪 その六

   花吹雪 その五

   花吹雪 その四

   花吹雪 その三

   花吹雪 その二

   花吹雪 その一
 
  
       前回の問題 解答
 次の短歌を詠んだのは、伊藤左千夫です。

  日のめぐりいくたび春は返るとも
   いにしへ人に又逢はめやも

 
  
        今日の問題 
 ウシやブタは、家畜として一万年以上の歴史が
あります。
 一方ウマは、家畜として何年ぐらいの歴史があ
るでしょうか。
   A 5年ぐらい
   B 50年ぐらい
   C 500年ぐらい
   D 5000年ぐらい
   E 50000年ぐらい

 
  
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