〈 矢切の渡し 〉房総紀行

 千葉街道(国道14号線)が江戸川を渡る市川橋か
ら北へ約2km、水戸街道(国道6号線)が江戸川を
渡る新葛飾橋から南へ約2kmの地点に、矢切の
渡しがあります。

 1997年には、石本美由紀の作詞による『矢切の
渡し』が、発売されました。
  夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し
  親のこころにそむいてまでも
  恋に生きたい 二人です
 住み慣れた柴又の地を離れて逃避行せざるをえ
ないのは辛いですが、二人の恋には未来がありま
した。
 それより91年前に発表された、伊藤左千夫作の
『野菊の墓』に、未来はありませんでした。

 江戸川左岸の矢切にある豪農の息子・政夫の下
に、従姉妹の民子がお手伝いとして同居し始めま
す。
 15歳の政夫と17歳の民子の間に、淡い恋心が芽
生えます。
 そこへ、横槍が入ります。
 政夫は学校へ行かされて家を離れ、民子は無理
矢理に嫁がされます。
 矢切の渡しは、二人を新たな世界へ誘うことは
できませんでした。
 やがて、民子は流産し、息を引き取ります。
 政夫から受け取った手紙を、固く握り締めなが
ら。

  民さんは自分の年の多いのを気にしているら
 しいが、僕はそんなことは何とも思わない。
  僕は民さんの思うとおりになるつもりですか
 ら、民さんもそう思っていて下さい。

矢切の渡し

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 ウマの新品種第一番は、サラブレッドです。

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  日のめぐりいくたび春は返るとも
   いにしへ人に又逢はめやも

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