昔話には、様々なバージョンがあります。
『浦島太郎』も、同様です。
鎌倉時代末期から江戸時代初期にかけて成立した
『御伽草子』では、次のようになっています。
浦島太郎は、捕まえた亀を海に返した。
翌日、若い女性一人を乗せた小舟に出くわした。
女性を国元へ送るため、太郎は十日ほど小舟を漕ぎ
続けて、竜宮城に辿り着いた。
竜宮城では、東側に春の景色を、南側に夏の景色を
、西側に秋の景色を、北側に冬の景色を、眺めること
ができた。
女性と結ばれた太郎は、夢のような三年間を過ごし
た。
ある日、太郎は故郷に残した両親を思い出し、里帰
りを申し出た。
女性は、「自分は亀姫である」と打ち明け、「あの世
で再び会いましょう」と記念に見事な箱を渡した。
故郷に戻ると、七百年の歳月が過ぎていた。
寂しさが募った太郎は、開けてはならぬ箱の蓋を開
けてしまった。
中から立ち上る紫色をした三筋の煙に当たった太郎
は、みるみるうちに歳を重ね、身は軽くなり、空へ舞
い上がって蓬莱山へ向かい、亀姫と再会した。
丹後(京都府北部)の海辺では、浦島太郎が亀姫とと
もに、漁の守り神として祀られている。
今回の表現学習は、浦島太郎の昔話を基にして、新
たな物語を創作してもらいました。
前回の問題 解答![]()
「三五の夕べ」は、十五日目(太陰太陽暦)の月です。
今日の問題
『御伽草子』によれば、歳を重ねて身が軽くなった
浦島太郎は、何になって空へ舞い上がり、亀姫と再会
できたのでしょう。
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