「畳」とは、文字通り「畳む物」です。
坐る所を変えるごとに持ち運び、坐る所に敷
く、「坐るための敷物」でした。
布や皮で作られた、持ち運び易い、軽い物でし
た。
弟橘比売(日本武尊の后)は、海神の怒りを鎮
めるため、管畳や皮畳など敷き、浦賀水道へ入水
して果てました。
平安時代になり、天皇を頂点とする階層社会が
確立すると、階層の上下を明確化するため、階層
の上位が用いる「畳」は、より広く、より重みを持
たせます。
現代で使われる畳が、「畳」として用いられるよ
うになります。
古代の畳は、畳に坐れる身分である天皇など、
ごくごく限られた人物が坐る所だけに、置かれま
した。
平安時代の様相を現代に伝える雛人形では、お
内裏様とお雛様だけが、畳の上に坐っています。
< つづく >
< 健康気功教室 >
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