カテゴリー別アーカイブ: 開進氣功

畳む文化 坐る文化 その11 健康気功教室

 江戸時代までの上層部の面々(征夷大将軍や天皇など)が「正座」でない坐り方をしていたとなると、「正座」とは果たしていかなる坐り方なのかという疑問が湧いてきます。
 「正しい」の意味は、「悪いの反対」です。
 「正座」が「正しい座り方」だとすれば、「正座」以外の坐り方が「悪い坐り方」にされてしまいます。

 そこで、「正座」という呼称が使われ始めた時代背景が、問題になります。

 時は、東京時代(明治時代)に入ったところです。
 一方でアメリカやヨーロッパ諸国と向き合い、他方でアジア諸国と向き合わねばならなかった時期です。
 政治体制としては、明治天皇を中心とする、中央集権体制が構築されます。
 思想体制としては、廃仏毀釈と神仏分離とにより、天皇の神権的権威が増強されます。     < つづく >

      < 健康気功教室 >
  と き  毎週木曜日 10時30分~12時
  ところ  開進学園  二階 広間
   連絡先  電話  043-273-6613
  メール   kokyu@kaishin.jp.net

  畳む文化 坐る文化 その10

  畳む文化 坐る文化 その9

  畳む文化 坐る文化 その8

  畳む文化 坐る文化 その7

  畳む文化 坐る文化 その6

  畳む文化 坐る文化 その5

  畳む文化 坐る文化 その4

  畳む文化 坐る文化 その3 

  畳む文化 坐る文化 その2 

  畳む文化 坐る文化 その1

  人体の皮膚・自然界の皮膚 その17

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畳む文化 坐る文化 その10 健康気功教室

 室町時代の職人の様子を伝える『職人尽図屏風』に描かれた傘師は、右膝を立てて坐っています。
 同時代の『七十一番職人歌合』の番匠も、右膝を立てて坐っています。
 時代が下って天明の大飢饉を描いた『凶荒図録』を見ると、これまた右膝を立てて坐っています。
 庶民の日常的な坐り方は、「建膝坐」だったようです。

 明らかに「正座」で坐っているのは、江戸時代における元禄文化のころの山鹿素行像・石田梅岩像・井原西鶴像と、化政文化のころの二宮尊徳像と、明治時代に入ってビゴーが描いた風刺画などに、見受けられます。

 これらから判断すると、「正座」が公式の場に現れたのは江戸時代であり、「正座」を庶民が取り入れるのは明治時代からと、考えられます。
               < つづく >

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  畳む文化 坐る文化 その9

  畳む文化 坐る文化 その8

  畳む文化 坐る文化 その7

  畳む文化 坐る文化 その6

  畳む文化 坐る文化 その5

  畳む文化 坐る文化 その4

  畳む文化 坐る文化 その3 

  畳む文化 坐る文化 その2 

  畳む文化 坐る文化 その1

  人体の皮膚・自然界の皮膚 その17

  人体の皮膚・自然界の皮膚 その16 

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畳む文化 坐る文化 その9 健康気功教室

 大阪城天守閣にある徳川家康の肖像画は、明らかに「楽坐」です。

 大雲院にある織田信長の肖像画と、逸翁美術館にある豊臣秀吉の肖像画は、両足が見えないので、「楽坐」かどうかは判別できません。
 ただ、両膝は左右に広がっています。
 足の形が見えないので想像するに、あぐらをかいているのではないでしょうか。
 いわゆる「胡坐」です。

 いずれにしても、正式な肖像画を描くというあらたまった場面で、「正坐」はしていません。          < つづく >

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  畳む文化 坐る文化 その8

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  畳む文化 坐る文化 その6

  畳む文化 坐る文化 その5

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  畳む文化 坐る文化 その3 

  畳む文化 坐る文化 その2 

  畳む文化 坐る文化 その1

  人体の皮膚・自然界の皮膚 その17

  人体の皮膚・自然界の皮膚 その16 

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畳む文化 坐る文化 その8 健康気功教室

 坐禅をする際の坐り方は、「趺坐(ふざ)」と言
います。

  結跏趺坐は、まず、右の足をもって左のもも
 の上に安じ、左の足を右のももの上に安ず。
  半跏趺坐は、ただ左の足をもって、右のもも
 を圧すなり。
       『道元禅師全集 第五巻』
         鈴木格禅 他 校訂 春秋社

 畳の上に坐蒲団を敷き、坐蒲団の上にお尻をの
せる、細長い坐蒲(臨済宗)か円形の坐蒲(曹洞宗)
を用意します。
 坐蒲団と坐蒲の両方が揃わないと、坐りにくい
作法です。          < つづく >

 注 「坐」は、すわる動作。
   「座」は、すわる場所。
   「坐蒲団」の本来の材料は、ガマ。
   「坐布団」の本来の材料は、ワタ。
               

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  畳む文化 坐る文化 その7

  畳む文化 坐る文化 その6

  畳む文化 坐る文化 その5

  畳む文化 坐る文化 その4

  畳む文化 坐る文化 その3 

  畳む文化 坐る文化 その2 

  畳む文化 坐る文化 その1

  人体の皮膚・自然界の皮膚 その17

  人体の皮膚・自然界の皮膚 その16 

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畳む文化 坐る文化 その7 健康気功教室

 椅子への座り方は、ごく限られています。
   脚を左右に広げて座る
   左右の脚をピタリと付けて座る
   脚を組んで座る
    ・・・
 一方、畳への坐り方は、多種多様です。

 雛人形のうち、お内裏様の脚を覗けば、左足の
平(左足の裏)と、右足の平(右足の裏)とを、合わ
せて坐っています。
 「楽座」という坐り方です。

 平安時代には、位が高い方が坐る所だけ、畳が
一枚敷かれていました。
 板の間の中で、畳一枚分高くなっているので、
このような坐り方をしても、窮屈ではなかったの
でしょう。          < つづく >

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  畳む文化 坐る文化 その6

  畳む文化 坐る文化 その5

  畳む文化 坐る文化 その4

  畳む文化 坐る文化 その3 

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  畳む文化 坐る文化 その1

  人体の皮膚・自然界の皮膚 その17

  人体の皮膚・自然界の皮膚 その16 

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畳む文化 坐る文化 その6 健康気功教室

 卓袱台(ちゃぶだい)は、食事に使用しない間、
四本の脚を畳んで、壁に立てかけて置きます。
 布団と同様に畳めるので、部屋を多目的に利用
できます。

 畳敷きの部屋の中央に卓袱台を置いて、家族揃
っての食事が始まります。
 家族の団欒が、深まります。

 中には、家族の団欒に水を差す事件もあったよ
うです。
 気に食わないことが起きると、食事を丸ごと引
っくり返す、卓袱台返しが。

 卓袱台返しができたのも、卓袱台が軽くて持ち
上げやすかったからです。
 やがて、重みがあって移動しにくい坐卓へ移行
します。
 さらには、椅子式の座卓へ、移行します。
 坐卓返しも、座卓返しも、不可能です。

 畳敷きの茶の間は、板敷きのダイニングルーム
へ、変身します。
 茶の間とともに卓袱台は、人々の記憶から消え
ていきます。         < つづく >

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  畳む文化 坐る文化 その3 

  畳む文化 坐る文化 その2 

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  人体の皮膚・自然界の皮膚 その16 

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畳む文化 坐る文化 その5 健康気功教室

 時代劇で、家族揃って食事を摂る場面を、思い
出して下さい。
 一人一人が、各自の膳に茶碗やお椀や皿を載せ
て、食事をしていました。

 江戸時代も、東京時代(明治時代)も、食事は銘
々膳が当たり前でした。
 会食者が同じ一つの食卓を囲むことは、食事処
やオランダ風の洋風座敷などで会食する時に限ら
れました。

 東京時代(明治時代)も中頃を過ぎると、卓袱台
(ちゃぶだい)という、画期的な発明品が登場しま
す。

 文明開化の流れを受けて、西洋料理屋が増加
し、西洋風食卓を目にすることも増えてきます。
 この西洋風食卓は、椅子に座る形式なので、日
本家屋へ導入すると、畳が心配です。
 そこで、畳敷きの日本家屋で使える西洋風食卓
として開発されたのが、卓袱台でした。
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  畳む文化 坐る文化 その3 

  畳む文化 坐る文化 その2 

  畳む文化 坐る文化 その1

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