父親を亡くした樋口一葉は、17歳にし
て母親と妹を養う責任を負う戸主となり
ます。
歌塾を辞め、商売を始めます。
しかし、商売はうまくいきません。
そこで、小説で生計を立てようと、決
意を固めます。
我が身一代の諸欲を残りなくこれにな
げ入れて、死生いとわず、天地の法にし
たがひて働かんとする時、大丈夫も悪人
も、男も女も、何のけぢめか有るべき、
笑ふものは笑へ、そしるものはそしれ、
わが心はすでに天地ひとつに成ぬ、わが
こころざしは国家の大本にあり。
『樋口一葉 日記・書簡集』
関礼子編 筑摩書房
一葉は、『大つごもり』『たけくらべ』
『にごりえ』と、名作を次々に発表します。
その間、わずかに一年と二ヶ月。
執筆の依頼が舞い込む身に病魔が襲い
ます。
ようやく診察を受けた時には、全身が結
核で絶望状態。
樋口一葉 1896年11月23日 永眠
享年 二十四
前回の問題 解答
長野県と熊本県の県花は、リンドウ
です。
今日の問題
ペンネーム「一葉」の意味は、何で
しょう。
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