月別アーカイブ: 2020年3月

< 公園の手品師 > 生きた化石 その五

 イチョウは、今すぐ絶滅する心配はありま
せん。
 人間が、手をかけていますから。
 ただし、人間の手を離れて野生化すれば、
元気に生きられるでしょうか。

 イチョウは、一綱・一目・一科・一属・一種で
す。
 個体差は、わずかです。
 気候の変化に、対応しにくい性質を持って
います。
 イチョウが「生きた化石」と呼ばれる、三つ
目の所以です。

 恐竜の絶滅も、哺乳類や鳥類の出現も、人
類の進化も、二億年以上の長きに渡り見守っ
てきたイチョウは、現代の世相をどのような
思いで眺めているのでしょうか。
 何もかも知っていながら、じっと立ち続け
るイチョウに代わり、フランク永井が歌いま
す。

  何もかも 聞いていながら
   知らん顔して すましているよ
    呼んでおくれよ 幸福を
     銀杏は手品師 老いたピエロ
      『公園の手品師』
        作詞 宮川哲夫 作曲 吉田正

                < 完 >

 < 野生絶滅種 >
    生きた化石 その四


 < 被子植物の出現 > 
    生きた化石 その三

 < 裸子植物の出現 > 
    生きた化石 その二

 < イチョウ類の出現 > 
    生きた化石 その一
 

イチョウ 敷き詰め
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
     前回の問題 解答
 キナの樹皮に含まれるキニーネを治療薬と
することで、致死率が劇的に減少した感染症
は、マラリアです。
 

  
      今日の問題 
 三室戸寺(宇治市)を訪ねると、五千坪もの
大庭園は、カエデやモミジなどの朱色で染ま
っていました。
 その中にただ一本、黄色く孤高を保って佇
んでいたのは、何の木だったでしょう。
       

 
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『感染症と文明』

 『感染症と文明』より、一部を抜粋します。
 山本太郎 著 岩波書店 2011年初版発行

 農耕定住社会への本格的移行は、文明を育
む一方で、私達人類に多くの試練をもたらす
ことになった。
 その一つに感染症がある。

 定住は、鉤虫症や回虫症といった寄生虫疾
患を増加させた。

 農耕によって生み出され、貯蔵された余剰
食物は、ネズミなど小動物の格好の餌となっ
た。
 ネズミは、ノミやダニを通して、ある種の
感染症をヒト社会に持ち込んだ。

 野生動物の家畜化は、動物に期限をもつウ
イルス感染症をヒト社会に持ち込んだ。

 長い時間のなかで、比較的良好な健康状態
を維持していた先史人類は、農耕・定住を開
始した結果、変化への適応対処に苦慮するこ
とになり、その苦慮は現在も続いている、と
いうことなのかもしれない。

感染症と文明
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

     前回の問題 解答
 ウトキアグビックには、「野生の根がある
場所」という意味があります。
 

  
      今日の問題 
 キナの樹皮に含まれるキニーネを治療薬と
することで、致死率が劇的に減少した感染症
は、何でしょう。
       

 
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< ウトキアグビック > 北アメリカ大陸最北端 その1

 アンカレジ(アラスカの中心都市)から北へ
約1160km、3時間20分の飛行の後、ウトキア
グビック(旧名はバロー)に到着します。
 
 旧名のバローは、アラスカ探検の支援者名
に因んで、命名されていました。
 2016年12月1日、極北先住民が古来から用
いてきたウトキアグビックに、改名されます。

 ウトキアグビックの人口は、約4500人。
 人口が数千人以上の町としては、北アメリ
カ大陸で最北端に位置します。

 町の北側は、北極海が広がるばかりです。
 北極海を隔てた対岸は、ユーラシア大陸
(ロシア)になります。
 

北アメリカ大陸 白地図  赤矢印
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 こどもがインフルエンザ脳症に罹るのは、
「アスピリン」などサリチル酸系の解熱剤や風
邪薬を服用した場合です。
 

  
      今日の問題 
 ウトキアグビックとは、どのような意味が
あるでしょう。
  A 野生の茎がある場所
  B 野生の種がある場所
  C 野生の根がある場所
  D 野生の花がある場所
  E 野生の実がある場所
       

 
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『ウイルス感染から身を守る方法』

 『ウイルス感染から身を守る方法』より、イ
ンフルエンザとノロウイルス食中毒について、
一部を抜粋します。
  中原英臣 著 河出書房新社
  2012年初版発行

       ——————–
 インフルエンザは1~3日くらいの潜伏期間
を経て、38度を超える発熱、頭痛、関節痛、
筋肉痛などの症状ではじまる。
 医学的に「感冒(流感)」と呼ばれている普通の
かぜとは違って症状が重く、ときには命を失う
こともある。

 うがいと手洗いはインフルエンザだけでなく
多くの感染症の予防に効果があるので、これか
らは外出先から自宅に戻ったときには、かなら
ずうがいと手洗いをすることを生活習慣にする
といい。
 マスクについてもウイルスのついた手で無意
識に鼻や口を触るのをふせいだり、のどの保温
と保湿といった面から予防効果がある。

 インフルエンザの最大の予防法は、体力と免
疫力を維持する規則正しい生活習慣ということ
になる。
       ——————–
 ノロウイルスの特徴は、普通の食中毒と違っ
て、ヒトからヒトに感染することである。
 感染したヒトの糞便や吐瀉物、あるいはそれ
らが乾燥したものからでる塵埃を介して経口的
に感染する。

 食中毒としての予防は、ノロウイルスに汚染
した食品を食べないことに尽きる。
 そのためには、食材を加熱する必要がある。
 ちなみにノロウイルスは85度・1分間の加熱で
完全に死滅する。

 何よりも重要な予防は、外出先から戻ったら、
家に入る前にかならず「うがい」と「手洗い」をす
ることである。
 アルコールが効かないノロウイルスの手洗い
は、流水を30秒以上かけて洗い流すしかない。

ウイルス感染から身を守る
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 「影響」を意味するイタリア語「インフルエ
ンツァ」を基に名付けられた病名は、インフ
ルエンザです。

      今日の問題 
 こどもがインフルエンザ脳症に罹るのは、
どのような解熱剤やかぜ薬を服用した場合で
しょう。

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< 空気と地球(大地) > 「気」と「氣」 その10 健康気功教室

 地球を取り巻く空気は、大気と呼ばれます。
 その大気と地球(大地)との境界は、明確で
しょうか。

 地球(大地)の表面は、一様ではありません。
 土もあれば、砂もあれば、コンクリートも
あります。

 そのうちの土をよくよく見れば、非常に細
かい粒子から成り立っています。
 粒子と粒子の間は、空気で満ちています。

 土と総称しても、実体は多種多様です。
 粒子が粗い土もあれば、粒子が細かい粘土
もあります。
 いずれにしても、粒子と粒子の間を空気が
出入りしている状況に、違いはありません。

 粒子と粒子の間を空気が出入りしている状
況は、土以外の、砂や石なども、同様です。

 地球は、空気に包まれているとも言えます
が、空気で満たされているとも言えます。
 植物や動物だけでなく、地球上の万物とと
もに、地球自体も、空気を共有していること
になります。        <つづく>

    < 健康気功教室 >
と き  毎週木曜日 10時30分~12時
ところ  開進学園  二階 広間
連絡先  電話  043-273-6613
メール kokyu@kaishin.jp.net

 < 気の空間 > 
    「気」と「氣」 その9


 < 皮膚を通じて >
    「気」と「氣」 その8 


 < 口や消化器官を通じて >
    「気」と「氣」 その7


 < 鼻を通じて >
    「気」と「氣」 その6

 < つながる個体 >
    「気」と「氣」 その5


 < 地の気配 >
    「気」と「氣」 その4
 


 < 大地の変化 >
    「気」と「氣」 その3


 < 天の気との交わり >
    「気」と「氣」 その2

 < 外国人を悩ます一字 >
    「気」と「氣」 その1


kenkou kikou kyoushitsu

『感染症は世界史を動かす』

 『感染症は世界史を動かす』より、「第六
章 新型インフルエンザの脅威」のごく一部を、
抜粋します。
 岡田晴恵 著 筑摩書房 2006年初版発行

 新型インフルエンザが出現し始めたら、ど
のような事態が起きるだろうか。

 多数の重傷患者は治療を求めて、病院へ向
かうだろう。
 救急車を呼ぼうとしても、殺到する要請に
応えるものではない。
 その前に救急隊員が寝込んで、そもそも救
急車自体が動けないかもしれない。
 なんとか病院に辿り着いても、病院の入り
口には患者が溢れ、そこは一大インフルエン
ザ伝播地域となっていることだろう。

 次は流通の問題が起こってくる。
 感染者がさらに増加し、患者が街中に溢れ
出すと、仕事の欠勤者が続出する。<中略>
 物流が止まれば、食糧の供給もきかなくな
る。

 そして、報道。
 不安と恐怖に苛まされる人々を支えるのは、
正確な情報と、それへの信頼である。
 報道体制の確保は、精神の命綱である。 

  現代の疫病、特に新型インフルエンザ大流
行の重要なポイントは、地球全体で同時に起
こるということである。
 したがって、地震や災害とは異なり、他地
域からの支援や援助は望めない。
 新型インフルエンザ来襲時には、その緊急
性から自国は自国で対応する以外にない。
 自分の地域は自分たちで守るしかなくなる
のが現実であろう。

  新型インフルエンザ問題は、まさに人類の
存亡にもかかわる地球レベルでの危機管理問
題である。

感染症は世界を動かす
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義
の精神』などの著作を残し、スペインかぜに
罹って亡くなった学者は、マックス・ウェー
バーです。

      今日の問題 
 「影響」を意味するイタリア語「インフルエ
ンツァ」を基に名付けられた病名は、何でし
ょう。

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