塾生は、一時間以上も話し続けました。
その間、一方的に話しを聞くだけで、息もつけないほどでした。
塾生にとって、登校しないのは、身を守るためだったのです。
「それまでいじめる側だったのが、ある時を境にしてからいじめられる側になった」などと事情を説明できないので、学校に行けない理由が、まわりの人々にはまったく見当がつきません。
ついには、学校を休むことが許されないなら、この世を休むしか道はないと、思い詰めたのでしょう。
学校へ通うのは、道の一つです。
学校を休むのも、道の一つです。
登校する人がいれば、不登校の人もいます。
いろいろな人がいて、いろいろな歩みをしています。
ある保護者の方が、話されていました。
我が子が不登校になったおかげで、様々なことが見えるようになりました。
< 完 >
前回の問題 解答
凪(なぎ)の古い読み方「なご」の、さらに古い読み方「あご」に由来するかもしれないと考えられているのは、英虞湾です。
今日の問題
8月30日(1984年)、『恍惚の人』や『複合汚染』などの作品を残して亡くなった作家は、誰でしょう。
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