不登校 その七

 塾生は、一時間以上も話し続けました。
 その間、一方的に話しを聞くだけで、息もつけないほどでした。
 塾生にとって、登校しないのは、身を守るためだったのです。

 「それまでいじめる側だったのが、ある時を境にしてからいじめられる側になった」などと事情を説明できないので、学校に行けない理由が、まわりの人々にはまったく見当がつきません。
 ついには、学校を休むことが許されないなら、この世を休むしか道はないと、思い詰めたのでしょう。

 学校へ通うのは、道の一つです。
 学校を休むのも、道の一つです。
 登校する人がいれば、不登校の人もいます。
 いろいろな人がいて、いろいろな歩みをしています。

 ある保護者の方が、話されていました。
 我が子が不登校になったおかげで、様々なことが見えるようになりました。
   < 完 >

hondana hachiue

   不登校 その六

   不登校 その五

   不登校 その四

   不登校 その三

   不登校 その二

   不登校 その一

 
 
 
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 凪(なぎ)の古い読み方「なご」の、さらに古い読み方「あご」に由来するかもしれないと考えられているのは、英虞湾です。
 

      今日の問題   
 8月30日(1984年)、『恍惚の人』や『複合汚染』などの作品を残して亡くなった作家は、誰でしょう。
      

 
 
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