心の病と薬の関係を考えさせる本が、
あります。
『心病む母が遺してくれたもの』
夏苅郁子 著 日本評論社
夏苅さんが10歳のころ、母親が「統合
失調症」に罹り、病院に隔離され、大量
の薬を飲まされます。
手が震え、呂律が回らなくなったそう
です。
夏苅さんが医学部5年生のころ、「摂
食障害」がひどくなり、自殺を図ります。
大量の薬が与えられ、強烈な副作用
に悩まされます。
精神科医を目指して研修中、大量の
薬物を投与するだけの精神科病棟の実
態に絶望し、二度目の自殺を図ります。
薬の副作用に悩まされながらも、薬の
力を借りなければ生きられないジレンマ
に陥る中で、自から服用を断ち切ります。
そして、薬を中心としない精神科医療
の道を進んで行きます。
あくまで薬は車輪の「片側」なのです。
言うまでもなく、もう一方の車輪は、
患者さんとの関わりを積み重ねることな
のですが、その点についてはあまり認識
されていないように感じます。
科学の成果としての薬よりも、まずは
「人薬」です。

前回の問題 解答![]()
伝統的な製法で作られる岡崎の味噌は、
八丁味噌と呼ばれます。
今日の問題
夏苅さんは、心の傷は何によって治癒す
ると、記しているでしょう。
夢を実現する学習塾 開 進 学 園
ホームページ
