東照宮に入ってすぐ左手に、神厩が
あります。
神馬を繋ぐための建物です。
五行説によれば、ウマは「火」に属し、
サルは「水」に属します。
「火」を抑えるのは、「水」です。
そこで、神厩にサルの彫刻が施され
ています。
「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿
は、子ザルです。
子ザルに悪いことを見たり聞いたり
言ったりしないようにと、教訓を与え
ているとされていますが、そればかり
ではなさそうです。
おとなザルに、悪い行いを見られな
い(しない)、悪い話を聞かれない(しな
い)、悪い言い方をまねされない(しな
い)と、諭しているようです。

神厩に施されたサルの彫刻は、全部で
八面あります。
その中には、下を向いたサルもいます。
崖っぷちに立たされて、絶望している
のかもしれません。

サル生も、人生も、思わしくない時ば
かりでは、ありません。
雨の日もあれば、晴れの日もあります。
上を見上げれば、空はどこまでも広く
優しく見守ってくれています。

前回の問題 解答![]()
一寸五分の長さは、約4.5cmです。
今日の問題
八面あるサルの彫刻の第一面は、何の
場面でしょう。
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