〈 皇太子襲撃事件〉 シベリア鉄道と日露戦争 その1

 1891年(日清戦争勃発の3年前)、大津(滋
賀県)で、来日中のニコライ皇太子(ロシア)
が、警備に当たっていた現職警察官に斬り付
けられる事件が、起きました。

 七隻の軍艦を従え、ユーラシア大陸の西か
ら、エジプトやインドを経て、ユーラシア大
陸の東へ、さらに日本まで至ったニコライ皇
太子一行の最終目的地は、ウラジオストク(
ロシア東端の都市)です。
 その地で催されるシベリア鉄道の着工式に
参列するため、鉄道も道路も航空路も整備さ
れていない中、遠路はるばる船旅を続けて来
た途中での出来事でした。

 事件を起こした現職警察官は、ニコライ皇
太子が日本へ戦争を仕掛ける事前準備として
偵察に来たと、思い込んで犯行に及んだよう
です。
 それに加えて、シベリア鉄道の着工を遅ら
せる意図もあったかもしれません。

シベリア鉄道 地図
 

 

 

 

 

 

 

 地図の出典 『シベリア横断鉄道』
   NHK取材班 編 日本放送出版協会

 

     前回の問題 解答
 金子兜太の次の俳句の( )に入る語句は、
乙女です。
   若狭( )美し美しと鳴く冬の鳥

  
      今日の問題 
 ニコライ皇太子は、出国してからウラジオ
ストクでシベリア鉄道の起工式に参列するま
で、何ヶ月を要したでしょう。
   A 一ヶ月
   B 三ヶ月
   C 五ヶ月
   D 七ヶ月
   E 九ヶ月
   

 
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