『この道』 北原白秋

 北原白秋は、たくさんの童謡を書いて
います。
 『あわて床屋』
 『待ちぼうけ』
 いずれも、心豊かなこどもとして成長
してほしい願いがこもっています。

  からたちの花が咲いたよ
   みんなみんなやさしかったよ
       『からたちの花』

 ところが、戦局が進行するのに伴い、
戦争賛美の歌詞が増えていきます。
 『誓へこのときこの八日』
 『僕らは昭和の少国民だ』
 いずれも、勇ましい軍国少年に成長し
てほしい願いがこもっています。

 電撃 爆撃 必中弾
  ぐわんと捨て身の 体当たり
        『少年飛行士』

 自爆行動が英雄視されるような道(時
代)に戻らないように、願うばかりです。

  この道は いつか来た道
   ああそうだよ
       『この道』

 なお、1940年に刊行された『黒檜』に
は、次の歌も収められています。

 兵の妻九人とふ子の母のまた
  細るらし家貧しきに

 眼前に友の屍凍れるを
  月夜へつつ七夜経しとふ

 北支那に砲とどろきし頃よりぞ
  目見闇くなりて我は籠りつ

 北原白秋 1942年 永眠
        享年 五十七 

kitahara hakusyuu

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

      前回の問題 解答
 グレゴリオ暦の語源は、改暦を主導し
たグレゴリオ(グレゴリウス)13世に由来
します。


 

        今日の問題 
 北原白秋作『待ちぼうけ』の最終句は、
何でしょう。

 

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