『世界でいちばん貧しい大統領からきみへ』

 2010年から2014年までウルグアイの大
統領を勤めたホセ・ムヒカは、「世界でい
ちばん貧しい大統領」と呼ばれています。

 大統領公邸に住まず、三部屋の自宅で、
家事をし、農作業をし、動物を飼育しな
がら、古い自家用車を自分で運転して、
大統領としての仕事に向かいます。
 給料のほとんどは、寄付に回します。
 上着は、いつも同じです。

 見かけからは「貧しそう」に思われるホ
セ・ムヒカを、大統領の任期が終えた直
後に自宅を訪ね、インタビューしてまと
めたのが、次の本です。
 『世界でいちばん貧しい
    大統領からきみへ』
      くさばよしみ 編 汐文社

 軍事政権と戦ったホセ・ムヒカは、13
年間も獄中に囚われます。
 換気口もトイレもない、コンクリート
の箱の中に。
 軍事政権が倒れ、自由の身となったホ
セ・ムヒカは悟ります。

 獄中での孤立無援の状態を経験したか
らこそ、いかにわずかなもので幸せにな
れるかを学んだんだ。
 わたしをひどく扱った人間を悪む気に
は、なれなかった。
 人生は未来だ、過去じゃない。

honndana
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
      前回の問題 解答
 日本軍は、ダッチハーバーを襲撃した
翌日、5000名以上の戦死者を出すととも
に多くの艦艇を失い、中部太平洋での勢
力圏を失います。
 ミッドウェー海戦です。

 

      今日の問題 
 2012年にブラジルで開催された国連持
続可能な開発会議で、次の演説を行った
のは誰でしょう。

 水不足や環境の悪化が、いまある危機
の原因ではないのです。
 ほんとうの原因は、わたしたちがめざ
してきた幸せの中身にあるのです。
 見直さなくてはならないのは、わたし
たち自身の生き方なのです。

 

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