1876年11月25日、『学問のすすめ
最終編』が刊行されました。
1872年に初編が刊行されてから、足
かけ四年、第17編目になります。
この間、地租改正や学制公布に対する
反対運動が激化し、自由民権運動も始ま
りました。旧士族の反乱も続発しました。
太陽暦が採用されるなど、日常生活の変
動も著しいものがありました。
明治維新後の激動期にあたって、狭義
の学問だけでなく、新しい世の中でどの
ように考え行動すべきかという広義の学
問を説いたのが、『学問のすすめ』でし
た。
仮に日本人の柄が今日より悪くなり、
いっそう無学文盲に陥るならば、政府の
法律は一段と厳重になるだろう。
また人民が皆学問に志して、ものの道
理をわきまえ、文明の方向に進むならば、
政府の法律もいっそう寛大になるであろ
う。
前回の問題 解答
「ひそけく」とは、「静かに」「もの
寂しく」などの意味です。
今日の問題
『学問のすすめ 第二編』で、学問
の目的は何と言っているでしょう。
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