柴田トヨさんは、裕福な米穀商に、一人娘
として生まれました。
ほどなくして家は傾き、苦しい少女時代を
送ります。
二十歳で結婚するも、すぐに別れが来ます。
三十歳を過ぎて再婚。
一人息子を授かり、平穏な日々を得ます。
高齢になって腰を痛め、趣味として続けて
きた日本舞踊を踊れなくなります。
その時、長男から勧められたのが、詩作で
した。
九十歳を過ぎていました。
詩を書いては書き直し、一つの作品を仕上
げるのに、一週間以上かかりました。
やがて、書きためた詩をまとめて、詩集
『くじけないで』が刊行されます。
九十九歳の時でした。
貯金
私ね 人から
やさしさを貰ったら
心に貯金しておくの
さびしくなった時は
それを引き出して
元気になる
あなたも 今から
積んでおきなさい
年金より
いいわよ
『くじけないで』柴田トヨ 著 飛鳥新社
前回の問題 解答
今から14万年前ごろの氷河期、バイソンは
ユーラシア大陸から北アメリカ大陸へ渡って
行きました。
今日の問題
「人生、辛くて悲しいことばかりではない」
ということを、柴田トヨさんは何をして会得
したのでしょう。
A 映画を見る
B 詩を書く
C 読書をする
D 日本舞踊を踊る
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