クジラ 大回遊の謎 その五

 クジラの大回遊する経路がはっきりしない理由
の第三は、食習慣が挙げられます。

 ナガスクジラ類は、餌を食べる海域に、四か月
間ほど滞在します。
 その間は、毎日毎日自身の体重の約4%に相当
する量を食べ続けます。
 巨体を誇るシロナガスクジラの場合は、毎日食
べる餌の量が、約6000kgにもなります。
 四か月間ほどの滞在後、体重は50~70%も増加
します。

 餌を食べる海域を後にして、繫殖のための海域
へ向かう間は、餌を食べなくなります。
 途中の海域は、餌が少ないためもあるでしょう
が。

 餌を食べる海域から繫殖のための海域までの
間、何も食べないとしても、事前に食いだめし
ておけば、数千kmをも泳ぎ切れます。
 途中で餌場を探し回る必要がなければ、回遊
の自由度は高まります    < つづく >

クジラ 尾
 写真の出典 『ニュートン 2009年8月号』
       ザトウクジラのテイル・スラップ

    クジラ 大回遊の謎 その四

    クジラ 大回遊の謎 その三

    クジラ 大回遊の謎 その二

    クジラ 大回遊の謎 その一
 
 
       前回の問題 解答
 「経済成長」に代わる漢字三文字の用語は、
「卒成長(英語ではPost Growth)」 です。

 
        今日の問題 
 江戸時代の末期、アメリカが日本へ開港を求め
た理由の一つは、何漁のためでしょう。
    

 
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