羽柴秀吉と鉄仮面

 本能寺を固めるのは、織田信長の手勢
・約100名。
 本能寺を包囲するのは、明智光秀の大
軍団・約13000名。
 本能寺からは蟻一匹逃げ出せない状況
でした。
 それにもかかわらず、織田信長の死体
・首を探し出せませんでした。

  『天正鉄仮面』(清水義範著 講談社)は、
次のように話を進めます。

 当日本能寺にいたのは、織田信長の影
武者。
 姿や格好はそっくりでも、本人ではな
かった。
 だから、おびただしい数の死体を点検
しても、織田信長は見つからなっかたの
だと。

 時代は過ぎて、天下一の大泥棒と言わ
れる石川五右衛門は、大阪城の奥深くに
何某かの人物が幽閉されているらしいと
の噂を聞きつけ、真相を質すべく、大阪
城内へ侵入します。

 座敷牢に一人佇んでいたのは、鉄仮面。
 絶対に顔を見られないように、鉄の仮
面で固く覆われています。
 舌を抜かれているため、言葉を発する
こともできません。

 五右衛門は、半紙と硯を渡し、真相を
明らかにするよう促します。
 ちょうどそこへ、羽柴秀吉がやって来
ます。
 秀吉の姿を見つけた鉄仮面は、半紙に
認めて秀吉に示します。
 「朝鮮は」

 驚いた秀吉は、すぐさまその場を退席
し、朝鮮侵略の大号令を発します。
 秀吉は、はるか前に述べた自分の口上
を思い出したのです。
 「日本全土は、上様のもの。日本平定
の後に占領する朝鮮を、それがしに賜り
とう願います」
 本能寺の変から十年後のことです。

oosakajyou kochizu

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      前回の問題 解答
 『天正鉄仮面』(清水義範著 講談社)に
よれば、大阪城の座敷牢に丁重かつ厳
重に隔離されていたのは、顔も分から
ず、言葉も発せない、鉄仮面。
 その正体は、羽柴秀吉他数名のみし
か知り得ません。

 

        今日の問題 
 羽柴秀吉は、朝鮮侵略後にどのような
構想を立てていたでしょう。

 

 夢を実現する学習塾  開 進 学 園
         ホームページ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です