太陰太陽暦で九月・長月は、色取月とも呼ばれます。
山頂から山里へ、北方から南方へ、木の葉を色づかせているのは、風の精でしょうか。
十月・神無月に入ると、全国各地の神々が出雲へ参集すると、言われています。
その際、神々が利用する乗り物は、風だそうです。
「色なき風」とは、「吹いている様子がはっきりとはしないものの、確かに秋を感じさせる風」を言います。
その「色なき風」を窓一杯に受けて、快調に学習が始まります。
時間が経過し、陽が沈みだして空が赤みを帯びてくると、窓を開け放したままでは肌寒くなってきます。
学びに燃える、秋の夜長の始まりです。
秋風の窓ひとつづつしめゆけり
『月光抄』桂信子
< 完 >
前回の問題 解答
伊勢神宮の式年遷宮は、およそ1300年間に渡って行われてきました。
今日の問題
太陰太陽暦で十月・神無月に吹く、出雲へ出かける神々を送る風を、何と言うでしょう。
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