カテゴリー別アーカイブ: 開進学園

〈 はんぶんこ 〉分数の存在 その二

 幼い子どもに年齢を尋ねると、「ふたちゅ」や「みっ
ちゅ」と返事したり、「二本指」や「三本指」で返事する
こともあります。
 言葉をあまり話せないうちから、数の概念を理解し
ているのでしょうか。

 幼い子どもが、「1」「2」「3」という数とともに、
「半分」という概念も理解できているのではと思われる
時があります。
 「おかち、はんぶんこ」などと言う場合です。
 もちろん「1/2」とは言っていませんが、「はんぶ
ん」は1/2のことであると、理解しているのかもし
れません。

 ということは、人類史に置き換えると、自然数を発
明してからさほど時が経ていない段階で、分数を使い
出したと、考えられないでしょうか。
                 <つづく>

〈 4000年以上も昔から 〉 分数の存在 その一

hondana hachiue
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
       前回の問題 解答
 地域住民の足として建設され、欄干が無いなど増水
時に流出されないように考えられた橋を、沈下橋と呼
びます。
  

 
        今日の問題 
 「話○○」や「始め○○」の、○○に当たる語句は何で
しょう。
         

 
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『四万十の流れ』 4月の開進学園だより

 四国山地の一角にあるかわうそ自然公園に併設され
た宿で、一泊しました。
 1979年、特別天然記念物に指定されていたニホンカ
ワウソが、生きた姿で最後に発見された地点です。

 翌朝、不入山(いらずやま)を登り、四万十川の源流
点に達します。
 岩も木々も苔むして緑色一色に包まれる中、源流と
される数筋の細い滝は、白く透き通っていました。

 源流点では清流だった四万十の流れが、装いを激変
させます。
 家地川ダム(佐賀取水堰)で取水された四万十の流れ
が、分水嶺の地下を突き抜ける導水管を通って、別水
系へ流されます。
 その結果、家地川ダムより下流の四万十川では、川
が「陸地化」「砂漠化」しているのです。
 地元自治体の議会決議を尊重して、家地川ダムを早
期に撤去してほしいものです。

 水量豊かに透き通る流れとなった四万十川で、「清
流の象徴」と言われるニホンカワウソの、一刻も早い
再来が待たれます。

『三日狐狼狸と19世紀』   3月の開進学園だより

『太陽:地球=11:327272』 2月の開進学園だより

『正月一日と1月1日』     1月の開進学園だより

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       前回の問題 解答
 マオリ語で「タカポ」の「ポ」は、「夜」の意味です。
  

 
        今日の問題 
 地域住民の足として建設され、欄干が無いなど増水
時に流出されないように考えられた橋を、何と呼ぶで
しょう。
         

 
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〈 バイソンの危機 〉世界を牛耳るウシ その13

  スペインとポルトガルは、南アメリカ大陸を植民地
化します。
 その動きに対してイギリスは、北アメリカ大陸を植
民地化します。

 産業革命を経て工業化の波に乗るイギリスは、国内
でウシを飼うための牧場が減少する一方、牛肉を求め
る労働者人口の激増に直面します。
 そこでイギリスは、北アメリカ大陸でウシの放牧地
を拡大しようと躍起になります。

 イギリスから独立したアメリカも、イギリス以上に
放牧地の急拡大を目指します。
 1803年には、ミシシッピー川より西方に位置するプ
レーリーやグレートプレーンと呼ばれる大草原(日本の
面積の二倍以上)を、フランスから買収します。

 豊かな草原で育まれていたバイソン(バッファロー)
は、ヨーロッパで育種された肉用ウシと置き換えるた
め、次々と撃ち殺されていきます。
 約5000万頭もいたのが、瞬く間にわずかな数へ激減
します。
 バイソン(バッファロー)は、絶滅の危機に瀕します。

 それは同時に、バイソン(バッファロー)を長年に渡
って生きる糧としてきたアメリカ先住民(「インディア
ン」)の危機でもありました。    < つづく >

 〈 大西洋を渡るウシ 〉
    世界を牛耳るウシ その12


 〈 コロンブスが船に積み込んだのは〉
    世界を牛耳るウシ その11


 〈 香辛料 〉
    世界を牛耳るウシ その10


 〈 連作と輪作 〉    
    世界を牛耳るウシ その9


 〈 肥料源 〉
    世界を牛耳るウシ その8

 〈 動力源 〉
    世界を牛耳るウシ その7

 〈 すき焼き 〉
    世界を牛耳るウシ その6


 〈 牛の力 〉
    世界を牛耳るウシ その5


 〈 赤ベコ 〉
    世界を牛耳るウシ その4

 〈 月への捧げ物 〉
    世界を牛耳るウシ その3


 〈 神様の乗り物 〉
    世界を牛耳るウシ その2


 〈 丑の年の、丑の日の、丑の刻の生まれ 〉
    世界を牛耳るウシ その1


牛 一頭
 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

       前回の問題 解答
 「 1/24 + 1/58 + 1/174 + 1/232 」の答えは、パピルス
に「 2/29 」と書き残されています。
  

 
        今日の問題 
 ミシシッピー川からロッキー山脈に至る約214万㎢
の土地を、アメリカがフランスから1500万ドルで買収
したということは、1㎢当たり100円したでしょうか、
しなかったでしょうか。
         

 
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〈 4000年以上も昔から 〉分数の存在 その一

 数学の学習中に、「分数ってすごい」と塾生から言わ
れ、ハッとしました。
 「1 ÷ 3 = 0.6666・・・」のように割り切れない商も、
「 1 ÷ 3 = 1/3 」と、分数ならばすっきりと表わせます。
 分数は、確かにものすごい発明です。

 4000年以上も昔から、エジプトでは分数の計算がか
なり進んでいました。
 パピルスには、「 1/24 + 1/58 + 1/174 + 1/232 」など
の数式が書き残されています。

 中国では、2000年ほど前に書かれた『九章算経』
に、「分母」や「分子」などの用語についても、説明され
ているそうです。
 
 分数は、古代から長きに渡って用いられてきまし
た。               < つづく > 
      

hondana hachiue
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
       前回の問題 解答
 北側は富津岬と観音崎を結ぶ線、南側は洲崎と剱崎
を結ぶ線によって区切られる海域は、「浦賀水道」と呼
ばれます。
  

 
        今日の問題 
 「 1/24 + 1/58 + 1/174 + 1/232 」の答えは、パピルス
に何と書き残されているでしょう。
         

 
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〈 大西洋を渡るウシ 〉世界を牛耳るウシ その12

 南アメリカ大陸を南下するごとに、広大な草原が見
い出されます。
 とりわけラプラタ川流域に広がるグランチャコから
パンパに至る大草原は、日本列島がスッポリ入るぐら
いの広さです。

 ヨーロッパの牧草地は、手狭になっており、牧草の
育ちが見劣りします。
 それに比べ、南アメリカ大陸の大草原は、天と地ほ
ども違います。
 ヨーロッパからウシが続々と運び込まれ、大牧場が
次々と誕生していきます。
 企業的大牧畜業の誕生です。

 南アメリカ大陸が植民地化される過程で、インカ帝
国の滅亡と莫大な黄金略奪が、強烈な印象を与えてい
ます。
 とはいえ、南アメリカ大陸における黄金の地位は、
スペインへ持ち去られた時点で、急降下しました。

 今日に至るまで、ヨーロッパ人が嘱望し続けるの
は、黄金よりもウシでしょう。  < つづく >

 〈 コロンブスが船に積み込んだのは〉
    世界を牛耳るウシ その11


 〈 香辛料 〉
    世界を牛耳るウシ その10


 〈 連作と輪作 〉    
    世界を牛耳るウシ その9


 〈 肥料源 〉
    世界を牛耳るウシ その8

 〈 動力源 〉
    世界を牛耳るウシ その7

 〈 すき焼き 〉
    世界を牛耳るウシ その6


 〈 牛の力 〉
    世界を牛耳るウシ その5


 〈 赤ベコ 〉
    世界を牛耳るウシ その4

 〈 月への捧げ物 〉
    世界を牛耳るウシ その3


 〈 神様の乗り物 〉
    世界を牛耳るウシ その2


 〈 丑の年の、丑の日の、丑の刻の生まれ 〉
    世界を牛耳るウシ その1


牛 一頭
 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

       前回の問題 解答
 洲崎は、温暖な気候を活用してある花の露地栽培が
盛んでした。
 その花の名前から、マーガレット岬と呼ばれてい
ました。
  

 
        今日の問題 
 パンパの極めて平坦な地形は、何と形容されるでし
ょう。
         

 
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清明のタケノコ

 3月20日、太陽は黄経0度となる瞬間=春分点を通過
しました。
 それから15日後の4月4日、太陽は黄経15度となる瞬
間=清明点を通過しました。
 春らしいというより、初夏を思わせる陽気が続く最
後の日でした。
 
 その陽気に誘われたのか、例年よりも二週間ほど早
く、タケノコが、固い土を突き破って、顔を出してい
ます。

 清明と言えば、杜牧に同名の漢詩があります。

   清明時節雨紛紛
   路上行人欲断魂
   借問酒家何処有
   牧童遙指杏花村

 清明の日に、春雨がしきりに降っている。
 路上を歩き続けるより、早く雨宿りしたい。
 どこかに飲み屋はないかと尋ねよう。
 すると牛飼いの少年が、杏の花咲く雨に煙ったはる
か彼方の村を教えてくれた。

 4月5日は、これまでと打って変わって肌寒く、気温
が下がってきました。
 春雨に濡れて行きたくなるのは、まだまだ先になり
そうです。

タケノコ 2021 04 04
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

       前回の問題 解答
 大房岬は、「たいぶさみさき」と読みます。
  

 
        今日の問題 
 「清浄明潔」の四字熟語から創られた二十四節気名
は、何でしょう。
         

 
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〈 コロンブスが船に積み込んだのは 〉世界を牛耳るウシ その11

 バスコ・ダ・ガマなどは、アフリカ大陸を周回して、
インドへ到達しようとします。
 それらの動向に対しコロンブスは、大西洋を西進し
て、インドへ到達しようとします。

 コロンブスは、1492年に辿り着いた島(「西インド
諸島」)を、インドと思い込んだものの、肝心の香辛
料が見つかりません。
 そこで思案に暮れます。
 次回の航海はどうすべきかと。

 コロンブスが、第二回の航海で船に積み込んだの
は、数十頭ものウシでした。

 植民地経営のためには、軍事的な拠点が要ります。
 船に積み込まれたウシは、拠点に長期間駐留する兵
士達の食用でした。
 その後、多くの探検家と植民地経営者によって、ウ
シは「西インド諸島」にとどまらず、広大な南アメリカ
大陸の主役に躍り出ます。     < つづく >

 〈 香辛料 〉
    世界を牛耳るウシ その10


 〈 連作と輪作 〉    
    世界を牛耳るウシ その9


 〈 肥料源 〉
    世界を牛耳るウシ その8

 〈 動力源 〉
    世界を牛耳るウシ その7

 〈 すき焼き 〉
    世界を牛耳るウシ その6


 〈 牛の力 〉
    世界を牛耳るウシ その5


 〈 赤ベコ 〉
    世界を牛耳るウシ その4

 〈 月への捧げ物 〉
    世界を牛耳るウシ その3


 〈 神様の乗り物 〉
    世界を牛耳るウシ その2


 〈 丑の年の、丑の日の、丑の刻の生まれ 〉
    世界を牛耳るウシ その1


牛 一頭
 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

       前回の問題 解答
 ニコライ二世(皇太子)が、シベリア鉄道の起工式に
臨んでから、シベリア鉄道が完成して自身が処刑され
るまで、26年が経っていました。
  

 
        今日の問題 
 ウシやコムギなどがヨーロッパ大陸から南北アメリ
カ大陸へ移入され、シチメンチョウやトウモロコシな
どが南北アメリカ大陸からヨーロッパ大陸へ移入され
た激変は、コロンブスに因み何と呼ばれるでしょう。
           

 
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