〈 鉄道の役割 〉 シベリア鉄道と日露戦争 その2

 シベリア鉄道は、広大なシベリア地方の産
業を開発するための基軸でした。
 それ以上に、軍事的に大きな役割が、期待
されていました。

 自動車の利用はまだまだ少なく、飛行機が
実験段階にあった当時、鉄道が交通における
役割は、現在では考えられないほど、非常に
大きなものでした。

 シベリア鉄道が開通すれば、兵員も、兵器
も、弾薬も、様々な補給物資も、大量に、し
かも海運とは比べようもなく高速で、ロシア
のヨーロッパ本国からユーラシア大陸を挟ん
だ極東地域へ、直接に輸送できます。

 1891年5月31日にウラジオストクで起工式
が執り行われ、シベリア鉄道が着工されたの
を機に、日本とロシア間の緊張が一段と高ま
ります。           <つづく>

 〈 皇太子襲撃事件〉
     シベリア鉄道と日露戦争 その1

シベリア鉄道 地図
 

 

 

 

 

 

 

 地図の出典 『シベリア横断鉄道』
   NHK取材班 編 日本放送出版協会

 
     前回の問題 解答
 長崎鼻には、干潮時だけに見られる礫岩層
があります。
 その地層が形成されたのは、約500万年前
です。

  
      今日の問題 
 ウラジオストクでの起工式に参列したロシ
アのニコライ皇太子は、その20日前に大津市
(滋賀県)で、どのような事件に遭遇したでし
ょう。
   

 
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