『梅さくや 犬にまたがる 桃太郎』一月の学園だより

 小林一茶は、二万句を超える膨大な俳
句を、残しています。
 48歳から56歳までの俳句をまとめた
『七番日記』は、自身の大きな転機を、
俳句に詠んでいます。

 第一に、各地を漂泊する生活から、故
郷の柏原(長野県)での定住生活に、変わ
ります。
 世の中は どんどん直る どんど哉

 第二に、押し寄せる老いです。
 かすむやら 目が霞やら ことしから

 第三に、52歳で初めて結婚します。
 こんな身も 拾う神ありて 花の春

 第四に、54歳で初めて子を授かり、一
ヶ月で死別します。
 痩蛙 まけるな一茶 是に有

 第五に、56歳で長女を授かります。
 這へ笑へ 二ツになるぞ けさからは  

 個人的な視野のみならず、各地で頻発
する一揆や打ちこわしにも関心を払って
います。
 今夜から 世が直やら 鐘さへる

 身分制度に対しても、鋭い眼差しを向
けています。
 大名の 凧も悪口 言れけり

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      前回の問題 解答
 島原半島の藩主・松倉勝家は、島原・
天草の乱の後、所領を没収され、死罪と
なりました。
 
 

      今日の問題 
 一茶は、故郷の柏原(長野県)が雪国で
あることを、51歳の時どのように詠んで
いるでしょう。

 
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