謎の「3単現」 その五

 一人称や二人称に比べて圧倒的に多い三人称の場合だけ、なぜ動詞にsやesを付けるのでしょう。

 アメリカで会話中に用いる単語を調べたところ、「第一位はI」 「第二位はyou」だったそうです。
 しかも、Iとyouの二語だけで、全体の約10%に達しています。
 
 主語になるのは、「一人称のI」と「二人称のyou」が、断然多いのです。
 三人称となる単語は無限と言ってもよいほどなのに、現在形の文で主語が三人称かつ単数という例は、意外と少ないのです。
 高校の入試問題に出てくる長文を調べると、動詞にsやesが付いた文は、ごくわずかです。

 ということは、現在形の文で主語が三人称かつ単数という希少な例であることを際立たせるために、動詞にsやesを付けるのかもしれません。

 『「英語の歴史 中尾俊夫 著 講談社』によれば、「3単現」の動詞にsやesを付けるのは、10世紀にイギリスの北部方言に突然現れたそうです。
 その後、イギリスの中部から南部へ広まり、一般的に用いられるのは16世紀後半のようです。 < 了 >

 「英語の歴史】
 

 謎の「3単現」 その四

 謎の「3単現」 その三

 謎の「3単現」 その二

 謎の「3単現」 その一

 『英語しりとり』 5月の開進学園だより

 

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 潮岬は、本州の最南端に当たります。
             

 
 
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