北アメリカ大陸北西部から西方へ約
320kmも伸びる半島の名称「スワード」は、
人名に由来します。
ロシア帝国は、高値で売れるラッコの
毛皮を求め、北アメリカ大陸北西部まで、
領土を広げました。
しかし、乱獲がたたってラッコの生息
頭数は、激減します。
ロシア帝国内外を取り巻く情勢も厳し
くなり、植民地経営が行き詰ります。
そこで、ロシア帝国は、アメリカ合衆
国に「ロシア領アメリカ」を売却する話を
もちかけます。
アメリカ合衆国側の交渉を担当した国
務長官・スワードは、「1平方キロメートル
あたり4.7ドル(540円)」で妥結します。
この売却話に対して、アメリカ合衆国
の当時の人々は、「ホッキョクグマの遊園
地」「スワードの冷蔵庫」・・・を購入すると
は、「スワードの暴挙」・・・と、批判しまし
た。
それでも、アメリカ合衆国政府は、買
収した「ロシア領アメリカ」を、「アラス
カ(アレウト語で、海が包み込む所の土
地)」と改称し、開発に着手します。
<つづく>
「プリンス・オブ・ウェールズ岬」
スワード半島・アラスカ その一
前回の問題 解答
用材(木材)の国内消費量は、2008年と
2018年を比較すれば、7716万トンから70
35万トンへ、9%減少しています。
今日の問題
1867年、日本では江戸幕府から天皇へ、
権力が移行しました。
同年、「ロシア領アメリカ」では、ロシ
ア帝国とアメリカ合衆国との間で、何が
行われたでしょう。
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