「農民の助になるへきもの」 青木昆陽

 江戸時代には、大飢饉が三回ありまし
た。
 享保の飢饉 1年間で餓死者12000人超
 天明の飢饉 6年間で餓死者92万人超
 天保の飢饉 4年間で餓死者30万人超

 食べる物はまったく無く、犬や猫まで
食い尽くしたと言われています。
 このような飢饉に供える、救荒作物が
考え出されます。

 高野長英は、ソバとジャガイモを推奨
します。
 宮崎安貞や貝原益軒らは、サツマイモ
を推奨します。

 青木昆陽は、『薩摩芋功能書』の冒頭
で次のように述べています。

 凡農民の助になるへきものハさつまい
もを第一とす。

 青木昆陽は、サツマイモに13ものすぐ
れた効能があるとしています。
  飢饉を免れられる
  風雨の害を受けない
  イナゴの害を受けない
  生産性が高い
  土地が衰えない
  生でも煮ても食べられる
  粉にも餅にもできる

 自ら試作して得た耕作方法をわかりやす
く書き表して、農民に伝えます。
 このような努力が、サツマイモの普及に
繋がり、餓死者を減らしていきます。

 青木昆陽 1769年十月十二日(カレンダ
      ー・新暦では11月29日) 永眠
        享年 七十二

aoki konyou 
 

 

 

 

 
      前回の問題 解答
 岡崎城内にあるからくり時計では、毎
時00分と30分に徳川家康が能を舞います。 

 

        今日の問題 
 青木昆陽は、『薩摩芋功能書』で、サ
ツマイモが世の中に広まればどうなると、
述べているでしょう。

 

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