雛飾りと五人囃子 その七

 『小謡本』が普及して、謡える人が増加します。
 祝言などのおめでたい席で、謡を披露することが、増えていきます。

 そうなると、おめでたい席で謡えない人は、立場が無くなります。
 それまで謡を避けてきた人も、謡の練習をせざるを得なくなります。

 そこかしこで大声を張り上げているおとな達を、それとはなしに耳にしていたこども達が、真似をし出します。
 幼いこども達まで謡うならばと、渋々謡を習い始めるおとな達も、出てきます。

 寺子屋で謡を習うことが広がり、謡えるこどもが珍しくなくなります。
 謡は、読み・書き・算盤に次ぐ教科となります。
 教材は、『小謡本』でした。

 江戸時代の人々は、上手か下手かは別にして、現代の多くの人がヒット曲を口ずさむように、謡に馴染んでいきます。 < つづく >
七段飾り 京都風
 京都風の雛飾り 「五楽人」入り

七段飾り 江戸風
 江戸風の雛飾り 「五人囃子」入り
   写真の出典『雛まつり』 
         福田東久 著 近代映画社

 
 雛飾りと五人囃子 その六

 雛飾りと五人囃子 その五

 雛飾りと五人囃子 その四

 雛飾りと五人囃子 その三

 雛飾りと五人囃子 その二

 雛飾りと五人囃子 その一
   
 手作りのお雛様

 

     前回の問題 解答
 『うれしいひなまつり』に出てくる色の名前は、白色と金色と赤色です。

 
 
     今日の問題  
 『うれしいひなまつり』で、お内裏様とお雛様は、何番に出てくるでしょう。
         

 

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