オランダ商館が出島へ移設

 384年前の五月十七日(2025年のカレンダーでは6月12日)、それまで平戸にあったオランダ商館が長崎の出島へ移設されました。
 ポルトガル人の日本への来航が禁止されて以降、出島のポルトガル商館は空き家になっていました。
 旧ポルトガル商館が、新オランダ商館へ衣替えしたわけです。  

 出島は、ポルトガル人を隔離するために造営されました。
 本土とは橋が一本架かっているだけの、人工の孤島です。

 オランダとしては、ヨーロッパとの対日貿易からポルトガルを放逐し、ヨーロッパとの対日貿易を独占できました。
 してやったりと思いながら、出島へ向かったかもしれません。
 しかしながら、現実は厳しいものです。

 本土とを結ぶ唯一の橋には、関所が置かれています。
 オランダ人はもちろんのこと、日本人の出入りも厳しく制限されます。
 オランダ商館長が江戸へ出向くなど、特別な場合を除き、オランダ人の外出は禁止されていました。
 不自由な毎日を送らなければならないオランダ人は、「まるで監獄だ」と嘆いたそうです。

 とは言え、この監獄のような狭苦しい空間が、日本とオランダ・ヨーロッパ・世界とを繋ぐ、重要な役割を果たすことになります。
絵図 出島

『 しなざかる 』 12月の開進学園だより

 

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 その後秀吉は、10日間に渡る「北野大茶会」を、企画しました。
      

 
 
     今日の問題  
 オランダ商館が出島へ移設される4年前に起きた、ポルトガル船の来航が禁止されることを決定づける大事件は、何でしょう。
           

 

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