カメは萬年 その四

 カメが長寿の象徴と考えられてきた第二の理由
は、「歩みののろさ」です。

 アカウミガメは、産卵するために砂浜へ上がっ
た際、一分間に5~7m進むのがやっとです。
 重い重い甲羅を背負っているので、無理もあり
ません。
 ゆっくりゆっくりと進む様子を眺めていた古代
人は、気が長く感じられたことでしょう。

 もっとも、「歩みののろさ」は、陸上だけの話で
す。
 ウミガメは、時速32mもの速度で泳ぎます。
 25mプールならば、わずか3秒間で泳ぎ切る速
度です。

 カメが海中で素早く泳ぐことを知っていれば、
古代人の見方は違っていたかもしれません。
               < つづく >

カメ 親子
 写真の出典『動物たちの地球 100』朝日新聞社

  カメは萬年 その三

  カメは萬年 その二

  カメは萬年 その一
 
 
       前回の問題 解答
 『共同幻想論』で、都市庶民の共同幻想にも、
インテリの共同幻想にも、属せず自死を選んだ
作家として取り上げているのは、芥川龍之介で
す。
  

 
  
        今日の問題 
 卵から孵ったアカウミガメは、広い砂浜の中
で、何を頼りに海へ向かうのでしょう。

 
  
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