月別アーカイブ: 2018年12月

メダカの選択 その七

 日本列島のメダカとはいえ、青森県か
ら福井県までの日本海側のメダカと、岩
手県から沖縄島までの太平洋側のメダカ
とでは、明確に区別されます。
 この遺伝的な違いは、数百万年前に遡
ると、言われます。
 日本列島を、日本海側と太平洋側とに
分岐する山系が、できあがったからです。

 地形が様々に変化するのに伴い、メダ
カは、種としての往来が分断され、地域
ごとに生き抜かざるをえませんでした。

 メダカの学名は、オリジアス・ラティ
ペスで、「水田の魚」という意味です。

 メダカの分布は、確かに水田地域と一
致します。
 ただし、人類が水田耕作を始めたのは、
数千年前のことです。
 メダカは、水田が開かれるはるか以前
から、住んでいました。
 
 「水田の魚」と聞けば、水田にメダカが
移り住んだように思えますが、実際はメ
ダカが生息していた環境を人間が水田に
変えてしまったのです。  <つづく>
 
  メダカの選択 その六

  メダカの選択 その五

  メダカの選択 その四

  メダカの選択 その三

  メダカの選択 その二

  メダカの選択 その一

suisou
 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 イグアス移住地の方々が、長年共通の
モットーとしてきた「繁栄より治安が大
事」には、「繁栄を優先すると、格差が生
じ、治安が悪くなる。移住民全員が安心
して暮らせるのが、一番大切」との想い
が込められています。
 

      今日の問題 
 メダカの染色体は、日本列島と中国や
朝鮮半島とで、同じでしょうか、異なる
でしょうか。
    

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イグアス移住展示 イグアス紀行 その六

 パラグアイのイグアス移住地を、12歳
の時に日本から移住された方に、案内し
ていただきました。

 太平洋を渡る移住船は、大時化にあい、
45度も傾いた。
 大変な状況で、同乗していた移住花嫁
が吐いた汚物を、素手で洗った。
 ・
 ・
 ・

ijyuuchi daiku dougu
 

 

 

 

 

 

 

 

 現地では購入できないだろうと、鉋や
鋸などの大工道具、鍋や釜などの炊事道
具・・・持てる物はすべて、移住船に積み
込んで来たそうです。
 風呂釜も入っています。

ijyuuchi hurogama
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 待っていたのは、農地とはほど遠い大
森林。
 毎日毎日、木を切り倒しては、根を掘
り返す作業が、続きます。
 ある程度作業が進むと、森林を野焼き
します。
 危険と隣り合わせの日々です。

ijyuuchi yamayaki syashin
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 移住の苦労を伝えるセンターの前庭に
は、切り倒された大木が、保存されてい
ました。

ijyuuchi taiboku
 

 

 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 中江兆民は、『一年有半』で次のよう
な理想を提示しています。
  万国を隔てる国境をとりはらう。
  戦争をやめる。
  貨幣を一つにする。
  万国共通の役所を創る。
  土地所有権を廃す。
  財産世襲権を廃す。
 

      今日の問題 
 イグアス移住地の方々が、長年共通の
モットーとしてきた「繁栄より治安が大
事」には、どのような想いが込められて
いるのでしょう。
    

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自省の能力 中江兆民

 江戸時代の晩期に生を得た中江兆民は、
明治時代になってから、フランスへ留学
します。
 フランスで自由・平等・博愛・・を学
んだ後に帰国すると、藩閥政治に憤り、
自由民権運動に身を投じます。

 その渦中で著したのが、『三酔人経綸
問答』です。
 自由を軍隊とし、艦隊とし、平等を要
塞にし、博愛を剣とし、大砲とするなら
ば、敵するものが天下にありましょうか。
 このように、「国防はヤボの骨頂」と断
言します。

 紆余曲折を経た中江兆民は、癌に罹り、
余命一年半を宣告されます。
 そこで著したのが、『一年有半』です。
 限りある生を限りない死後に比較すれ
ば、短いどころではない。はじめから無
なのだ。もし、することがあって楽しむ
なら、一年半はまさしく利用するのに十
分ではないか。

 さらに、『続一年有半』も著します。
 その最後に述べているのが、自省の能
力についてです。
 犯罪と刑罰がつりあうのを重要視する
ようなのは、もっとも間違った見解とい
わねばならぬ。虫の食っている旧思想と
いわねばならぬ。死刑を廃止しようとの
傾向がまさに盛んな今日にあって、復讐
的刑法を基準として哲学の一説となすな
どは、もっとも謬戻といわねばならぬ。

 中江兆民 1901年12月13日 永眠
      享年 五十五

 nakae cyoumin syashin
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   引用『日本の名著 36 中江兆民』
        責任編集 河野健二
        中央公論社

     前回の問題 解答
 101×101の積10201のような数は、回文
数と呼ばれます。
 

      今日の問題 
 中江兆民は、『一年有半』でどのよう
な理想を提示しているでしょう。
    

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数の世界 1212

 「12月12日」から「月」と「日」を除くと、
1212になります。
 
 1212の約数(割り切れる整数)を、書
き出します。
   1
   2
   3
   4
   6
   12
   101
   202
   303
   404
   606
  1212
 合わせて12個あります。

 1と1212以外の約数を、掛け算で表し
ます。
   2 × 606 = 1212 ①
   3 × 404 = 1212 ②
   4 × 303 = 1212 ③
   6 × 202 = 1212 ④
  12 × 101 = 1212

 ①から④を、書き換えます。
  2×606=2×6×101=12×101=1212 ①’
  3×404=3×4×101=12×101=1212 ②’
  4×303=4×3×101=12×101=1212 ③’
  6×202=6×2×101=12×101=1212 ④’

 1212のように二桁の数を繰り返す数は、
101と二桁の数との倍数です。

 他の数で、確かめてみます。
   3×505=3×5×101=15×101=1515 
  13×505=13×5×101=65×101=6565 
  
 101と、11を約数に持つ二桁の数との積
は、同じ数の繰り返しになります。
  55×101=5×11×101=5555
  
  hondana hachiue

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 昆虫は、約100万種見つかっています。
 

      今日の問題 
 101×101の積のような数は、何と呼ば
れるでしょう。
    

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葉細工の虫

 観光地に並ぶ土産物店には、お菓子や
置物などの定番だけでなく、そこでしか
買えない珍しい物も、並んでいる場合が
あります。

 山口県の秋芳洞からの帰り道、土産物
店街を通り抜けていたときです。
 ある店先で、何本もの細長い葉が風に
揺らぎ、それぞれの葉先に、カマキリや
コオロギが止まってこちらを見ているで
はありませんか。
 今にも跳びかっかてきそうです。
 ドキッとして顔を近づけると、葉で細
工された、本物以上の虫達でした。

hamushi akiyoshidou
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 買い求めた虫達は、レンタカーや飛行
機の長旅をものともせず、元気に塾舎へ
到着しました。
 すぐさま玄関の花台へ乗り移ると、ポ
ーズをとって塾生お出迎えの任に当たっ
ています。

 虫達の涼やかな鳴声が交錯していた虫
の秋は、とうに過ぎ去りました。
 葉細工の虫は、鳴声を奏でることはあ
りませんが、虫の秋に戻そうとするかの
ように、前羽を動かそうとしています。

hamushi gakuen
 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 東海道中で、旅籠の数が一番多いのは
宮(熱田)宿です。
 二番目に多いのは、桑名宿です。
 

      今日の問題 
 昆虫は、何種見つかっているでしょう。
   A 約1万種
   B 約10万種
   C 約100万種
   D 約1000万種
    

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「くずし字で読む古文 第三回」12月のわくわく学習会

 『東海道中膝栗毛』の「膝栗毛」とは、
自分の膝を栗毛=馬の代わりにして、乗
り物を利用せず自分の足で歩くことです。

 そうは言っても、川に橋を架けない政
策のため、川を渡るには、自分の足でと
いうわけにはいきません。
 とりわけ、木曽川・長良川・揖斐川を
はじめとする大小の河川が集中する、宮
(熱田)宿と桑名宿の間は、船を利用せざ
るをえません。

 11月のわくわく学習会は、七里の渡し
で「小便事件」を引き起こしたものの桑名
に無事到着し、二人分の荷物を代わり代
わりに担ぐなど、和気藹々と四日市宿に
至る過程までを読みました。

 12月のわくわく学習会では、四日市宿
に着いてからの場面を、江戸時代にくず
し字で出版された形態で、読み進めてい
きます。

 < 12月のわくわく学習会 >
と き  12月15日(土)14時~15時
ところ  開進学園
テーマ  くずし字で読む古文 第三回
参加費  100円
連絡先  電話 043-273-6613
メール  wakuwaku@kaishin.jp.net

< わくわく学習会 最近のテーマ >
十一月 くずし字で読む古文 第二回
十月  くずし字で読む古文 第一回
九月  さわやかな目覚め
七月  睡魔とのつきあい方
六月  雲の不思議
五月  富士山 大噴火
四月  腸内環境と発酵食品
三月  口の中 体の中
二月  精神病院の存在
一月  苦悩を手放す方法

十二月 心の病と精神療法
十一月 朝鮮王朝と女性の力
十月  李氏朝鮮 500余年
九月  歴史と風水
七月  風水は迷信か
六月  食用油を科学する
五月  「クラッシャー上司」
    と「サイコパス」
四月  暮らしと貨幣
三月  応仁・文明の乱
二月  数字の民俗学
一月  魔除け 厄除け

十二月 柳田国男と『遠野物語』
十一月 日本の山岳信仰
十月  九州の古代文化
九月  日本列島と火山
七月  深海 水圧と地形
六月  ブラックホールと宇宙の謎
五月  宇宙の誕生
四月  人類の進化と環境
三月  睡眠効率
二月  日本の舞いと踊り
一月  囲碁と将棋の魅力

十二月 色の文化 赤と白と青と
十一月 麻とともに歩んできた道
十月  衣服の遷り変わりと日本の歴史
九月  日本のお菓子
七月  上方落語と東京落語
六月  俳句の力
五月  花道と華道
四月  茶の道
三月  日本史と能
二月  能の魅力
一月  白樺派と大正前期

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     前回の問題 解答
 恐怖症には、動物型、自然環境型、血
液・注射・外傷型、状況型、その他の型が、
あります。
 このうち状況型とは、乗り物など、狭
い所、高い所、暗い所に、恐怖を感じる
症状です。
 

      今日の問題 
 東海道中で、旅籠の数が一番多いのは
宮(熱田)宿です。
 では、二番目に多いのはどこでしょう。
    

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「足の裏」改め「足の平」  その五 健康氣功教室

 ヒトは、二本の足で、大地に立ってい
ます。
 タワーの展望台や高層ビルにいたとし
ても、よって立つ所は大地です。

 工業化と情報化がいかに進もうとも、
大地がなければ、ヒトは生きられません。
 大地を抜きにして、ヒトは生活できま
せん。

 その大地にヒトが立てるのは、足のお
かげです。
 二本の足は、大地とヒトを結びつけて
きました。
 「足の裏」は、大地とヒトの大事な接面
です。

 大地は、地球表面のうち、広大な面積
を占めています。
 数限りなく存在する星々の中で、「奇
跡の星」と呼ばれる地球に、ヒトが体を
しっかり保ち続けられるのは、「足の裏」
の踏んばりがあるからです。

 現実は、巨大な地球の上に、極々小さ
なヒトが、チョコンと立っているに過ぎ
ません。
 あくまでも地球が主体であり、ヒトは
数ある付属物の一つでしかありません。
 
 もし一人のヒトを主体とし、地球をそ
のヒトの付属物と、見方を変えてみると
どうでしょう。
 一人のヒトが、巨大な地球を支えるこ
とになります。

 宇宙的視点に立てば、地球の上に一人
のヒトが立っている姿は、一人のヒトの
「足の裏」に地球が乗っている姿ともいえ
ます。

 私達は、一人一人が、地球を支えてい
るのです。
 自分の足で。
 それぞれの「足の裏」で。
            <つづく>

 「足の裏」改め「足の平」  その四 

 「足の裏」改め「足の平」  その三

 「足の裏」改め「足の平」  その二
 

 「足の裏」改め「足の平」  その一

     < 健康氣功教室 >
と き  毎週火曜日 10時~11時30分
ところ  開進学園  二階 広間
連絡先  電話  043-273-6613
     メール kokyu@kaishin.jp.net

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