4億年前ごろに海中から陸上へ進出した藻
類は、シダ植物へも進化し、巨大化します。
10mを優に越えるシダなどの草木は、朽ち
ては地中に堆積し続けます。
その後、長い長い眠りを経て、石炭として、
人類に対面します。
地中に埋まった黒いダイヤは、エネルギー
の塊であり、炭素の塊です。
陸上植物が光合成によって吸収する大気中
の二酸化炭素は、一年間で500億トンぐらい
になります。
植物は、数億年間に渡り、大気中の二酸化
炭素を吸収し、地中深く閉じ込めてくれまし
た。
おかげで、大気中の酸素はわずか2%から
10数%へ、飛躍的に増加しました。
その結果、爬虫類も、哺乳類も、生活でき
るようになりました。
いまだ地中に眠る石炭や石油の炭素量は、
数十兆トンと推計されます。
この膨大な炭素量が大気中へ吐き出された
なら、気温の上昇や海面の上昇などだけでは、
済みません。
動物は、呼吸できなくなり、死に絶えます。
人類は、パンドラの箱を開けてしまいまし
た。
しかし、まだ「希望」は残っています。
<つづく>
〈 森林の中の街 〉 落ち葉の季節 その6
〈 砂に埋もれたスフィンクス 〉
落ち葉の季節 その5
〈 水分を保全する落ち葉 〉
落ち葉の季節 その4
〈 白砂青松 〉 落ち葉の季節 その3
〈 砂浜と干潟 〉 落ち葉の季節 その2
〈 土の無い地球 〉 落ち葉の季節 その1
前回の問題 解答
跨海人道専用橋・中の島大橋の全長は、
236mです。
今日の問題
高さ40mほどにもなるシダ植物が大森林を
形成していた、3億5920万年前から2億9900万
年前までの地質時代は、何紀と呼ばれるでし
ょう。
A カンブリア紀
B オルビス紀
C シルル紀
D デボン紀
E 石炭紀
F ベルム紀
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