カメは萬年 その五

 カメが長寿の象徴と考えられてきた第三の理由
は、「変温動物であること」です。

 カメは、周囲の温度の変化に応じて、体温が変
動します。

 ウミガメを除き、気温が下がる冬を迎えると、
水の底や泥の中で、冬眠しなければなりません。
 冬眠している間、カメの心臓は、一分間に一回
~二分間に一回、動くだけです。
 寝ても覚めてもせわしなく動き続けるヒトに比
べ、カメは心臓の負担が非常に少なくなっていま
す。
 肺呼吸をせずに、皮膚呼吸だけで必要な酸素を
まかなえます。

 水温が15℃ぐらいになると、呼吸をするために
水面へ浮かび上がります。
 水温が20℃を超えると、餌を探したり、陸上へ
上がったりします。

 寒い期間中の長い冬眠・冬眠からの再生・暑い
期間中の長い夏眠・・・というカメの生活を観察
してきた古代の人々は、「カメは長生きする」と思
ったに違いありません。    < つづく >

カメ 親子
 写真の出典『動物たちの地球 100』朝日新聞社

  カメは萬年 その四

  カメは萬年 その三

  カメは萬年 その二

  カメは萬年 その一
 
 

       前回の問題 解答
 『帯刀禁止令』は、『廃刀令』とも呼ばれてい
ます。

  
 
        今日の問題 
 ウミガメは、冬眠する代わりに、寒さにどのよ
うに対処するのでしょう。

  
 
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