人間が少しばかりの肉を食べると活力
がみなぎってくるのであれば、人間より
ずっと大きい桜には、活力の源になる特
別な物があるはずです。
ブタの肉でしょうか。
ウシの肉でしょうか。
ブタやウシなら、人間も食べています。
人間が食べていない肉でなければ、桜
が大きい体を維持して全身を花で纏うこ
となど、できません。
ブタでもない、
ウシでもない、
ウマでもクマでもない、
とすれば・・・。
残るのは、ヒトの肉しかありません。
山賊を手懐けた女は、自分が人間を食
べるだけでなく、桜にもヒトの肉を食べ
させていたのではないでしょうか。
ヒトの肉という、この上ない栄養とエ
ネルギーを獲た桜は、妖艶な花姿を演出
します。
その姿に見とれた人間は、ますます桜
の虜になります。
ついには、自らの命を、桜に預けてし
まいます。 <つづく>
死して桜を残す 第三回
死して桜を残す 第二回
死して桜を残す 第一回
前回の問題 解答
二月二十五日(2018年の4月10日)、太
宰府で亡くなり、後に天神様として祀
られたのは、菅原道真です。
今日の問題
次の書き出しで始まる作品は、何で
しょう。
桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげ
たり団子をたべて花の下を歩いて絶景
だの春ランマンだのと浮かれて陽気に
なりますが、これは嘘です。
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