龍ばあちゃんは、家事に、仕事に、子育てに、介護に・・・、いそがしい日々を送ってきました。
わずかな時間をやりくりしては、墨彩や墨筆に勤しみながら。
家族構成は、妻・夫・長男・次男・長女・義母の六人。
長男と長女は、自分の夢を持ち、自分の道を歩んでいました。
ただ次男は、自分の夢を持てず、自分の道を歩めず、施設に入所したままでした。
自閉症だったからです。
龍ばあちゃんは、人生の大半を次男へ注いでいました。
会話はできなくとも。
その次男が、30歳の時に奇跡を起こします。
それまでの想いを、文章に認めたのです。
お母さん いつもたよりにしています
いっぱい大変なことがあるのに
ぼくのためにおしみなく使ってくれて
とても感謝の気持ちでいっぱいです
ありがとう ありがとう
つい本音がいえず
たたいたり 力ずくでなんでもやってしまうぼくですが
心では この気持ちでしかないのです
『龍ばあちゃんのひとりごと』
龍神妙 著 文芸社
前回の問題 解答
松本の扇状地を形成し、総堀のすぐ南側を流れて四重目の堀の役割も果たしてきたのは、女鳥羽川です。
今日の問題
『龍ばあちゃんのひとりごと』中の墨筆の一節で、◯◯に入る漢字二字は何でしょう。
障害をもった息子から
苦しいこと
悲しいこと
うれしいこと
すべて息子は
私の人生の◯◯だった
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