〈 五浦海岸と六角堂 〉本州外周 その7

 大津漁港を過ぎ、大津岬を回れば、五浦海岸です。
 
 この一帯は、約1600万年前に形成された大陸棚上の堆積地形です。
 長年の浸食作用に耐えた固い岩盤が、岸壁や岩礁として、露出しています。

 五浦海岸の景観に心ひかれた岡倉天心は、この地に住まいを移すとともに、この地を日本美術再興の拠点としました。

 岡倉天心の広大な住まいは、長屋門や住居などを含め、「天心遺跡」と名付けられて保護・継承されています。
 それらの中心となるのが、六角堂です。

 六角堂は、海上へ突き出た岩盤に建てられています。
 建物内から釣り糸を垂らして、海釣りができるほど、岸壁すれすれです。
 「大波を観る東屋」として、「観瀾亭」とも呼ばれています。

 これほど海に迫り出した構造のため、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震による津波によって、流出してしまいました。
 それでも復元・再建され、現在に至っています。

茨城県 六角堂

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      前回の問題 解答
 小倉百人一首で「 」に入る語句は、「田子の浦」と「富士の高嶺」です。
   「 」にうち出でて見れば白妙の
    「 」に雪は降りつつ
 

       今日の問題 
 「関東の松島」とも呼ばれているのは、茨城県の何海岸でしょう。

 
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