カテゴリー別アーカイブ: 本に囲まれて

人の話より ネット情報が

 インターネットに接続された社会は、以前より、
はるかに便利で豊かになりました。
 ただし、あらゆる文明の利器が、鈍器にも、
凶器にも、兵器にもなるように、インターネットに
接続された社会は、二面性があります。
 良くなる面と、悪くなるかもしれない面と。
 なによりも不安なのは、
ネット情報を信じて、人の話を信じない
社会です。
 前回のブログ『 運航停止 ウェブ情報の
盲点』で述べたように、ブジュンブラ空港での
体験は、日本の航空券販売会社に信じて
もらえませんでした。
 エア・ウガンダが全路線の運航を停止する
との情報をインターネット上に流さないのは、
ひど過ぎます。
 さらにさみしかったのは、「日本で受信する
エア・ウガンダのホームページに変更がない」
との理由で、飛行機に乗れなかった実体験を
聞いてもらえなかったことです。
 
 一個人の話より、航空会社の公式ホーム
ページが信頼できるのでしょう。
 公式ホームページに、疑念が入り込む
素地はないのでしょう。
<ホームページ上の情報は、公的で正しい>
<個人が話す情報は、私的であいまい>

 このような見方が強まれば、
一人一人の存在感は薄らぐばかりです。
 1997年、インターネットの隆盛に警鐘を
鳴らす本が、翻訳されて出版されました。
 『 インターネットはからっぽの洞窟 』
     クリストフォード・ストール 著
     倉骨 彰 訳
     草思社
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 コンピューターネットワークは、車やテレビと
同じで、人間にとって最も魅惑的な自由、
「何かに近づける自由」を提供してくれる。
 しかし、入力をしつこく強要する僕の
コンピューターから一歩引いて考えてみると、
「何かから遠ざかる自由」があってもいいの
ではないかとも、僕は考えている。
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   starblue 前回の問題 解答 starblue
 「タンガニーカ湖」です。

 
     starpink 今日の問題 starpink
 邦題 『 インターネットはからっぽの洞窟 』
の、原題は何でしょう。

 
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あかね色

 開進学園叢書・歌集 『 香る代に 』 から、
十月に因む短歌を三首紹介します。
 若き日のごとく燃えたる炎なり
   疲れもしらず夢多くして

    平成二年十月七日 七首より一首
 君が心君が面影しのびつつ
   今日も生きんと心に誓う

    平成二年十月十五日 八首より一首
 夕暮れのあかね色なる雲遠く
   昨日を思いて頬をそめたり 
 


 写真は、チリ上空の飛行機内から撮った、
夕陽が太平洋に沈んだ後の雲です。

    starblue 前回の問題 解答 starblue
 <虹>です。
     starpink 今日の問題 starpink
 「君が心」にかかる枕詞は、何でしょう。
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戦争と死刑制度への疑問 志賀 直哉

 世界では、ポルトガルやメキシコで、革命が起きます。
 日本では、大逆事件が起き、韓国を併合します。
 同じ1910年 、『白樺』 が創刊されます。
 第一次世界大戦の惨禍が拡大し、反日運動も広がる中、国内では米騒動や普選運動が燃え上がります。

 そのような社会状況に、『白樺』 は、戦争や死刑制度への疑問を訴え続けます。
 武者小路実篤は、『又戦争か』『八百人の死刑』・・・を発表。
 長與善郎が 『誰でも知ってゐる』を発表すると、『白樺』は発売禁止に。
 志賀直哉も『挿話』『断片』『十一月三日午後の事』『或る男 其姉の死』を、次々と発表します。 
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  『断片』から  志賀直哉 著 1919年
 どうしてかう心が沈むのだらう。
 張りもはずみもない・・・
 尤も昨日活動写真を見てゐて、第三師団兵の出征の実写で涙が出て来た。
 一人々々の不安な恐怖が思ひ浮んだからだ。
 此中にはもう死んだ人間も沢山あるのだ。
 さう思ふと、それが現在目の前で動いて居るだけ妙に感じが強かつた。
 死刑を一番重い刑罰としながら、戦争での死を名誉の戦死といふ。
 義勇兵だけを出すならいいが、今の制度で、行きたくない人間を強制的に徴収し、そして死んだ時、家人に名誉と思へといふ。
 それが人間に出来る位なら、死刑は一番怖ろしい刑罰にはなり得ない。
  『志賀直哉全集 第三巻』 岩波書店
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  志賀直哉 1971年10月21日逝去 享年 八十八
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 写真 『日本の文学 第21巻 第22巻 』
     中央公論社

 詳しくは、『月刊 学びあう輪 1910年代と白樺派』を、お読み下さい。
      


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    starblue 前回の問題 解答 starblue
 カワウソタケは、サクラの木に発生します。

 
     starpink 今日の問題 starpink
 「晩秋には珍しく南風が吹いて、妙に頭は重く、肌はじめじめと気持ちの悪い日だった。」を、書き出しとする志賀直哉の作品は、何でしょう。

 
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本が読めない母親

 読書の秋です。
 読みたい本がたくさんあって、困る方も
いるでしょう。
 どれを選んだらよいか、迷われる方も
いるでしょう。
 忙しくて、読む時間を確保できない方も
いるでしょう。
 中には、「本が読めない」方もいます。
 山田規畝子さんも、その一人です。
 医学部在学中 脳出血
 30歳 長男を出産
 34歳 脳出血 脳梗塞 高次脳機能障害
 37歳 脳出血
 靴のつま先とかかとを間違える
 便器の中に足を突っ込む
 階段を上っているか下りているか分からない
 部屋の中で迷子になる
 ・・・・
 そして、本が読めなくなる
 「左隣の行も、反対の右隣の行も、次に読む
べき行のような気がして、目移りしてしまう。」
 「ページが変わるときは、さらに大変だ。
めくる、という行為のあいだに、今度は記憶
障害が顔を出す。」
 脳が働かなくなると、何が何だか分からなく
なります。
 脳が働き出すと、自分の失態を知り、つらく
なります。
 
 それでも、医師として、母親として、たくましく
生き抜きます。
 この大変な人生を綴ったのが、
『壊れた脳 生存する知 』です。
 生きる意味を見い出せずにいた一塾生に
貸したところ、心機一転して輝き出した本です。


  starblue 前回の問題 解答 starblue
 太陰太陽暦では、新月を一日として、
十五日目が十五夜になります。
 望(満月)は、月と地球と太陽が
一直線になる瞬間です。
     starpink 今日の問題 starpink
 山田規畝子さんを助ける人々の中で、
最大の支えとなったのは、だれでしょう。
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月を仰げば『香る代に』九月

 開進学園叢書・歌集『香る代に』から、九月
に因む短歌を三首紹介します。

  はり窓にゆらぐ木陰をうつしつつ
   光さやけく月はのぼりぬ
 
  有明のしじまに匂う月影に
   み入りてしばし心慰む

  外に出でて月を仰げばはるかなる
   夜空にありて光たゆたふ

  
 

 

 

 

 

 

 

 

 
  
   會津の萩
 秋毎に赤紫の衣を纏い
  歌詠人の来るを待つ萩
     2015年9月19日 渢


 

 

 

 

 

 

 

 

    

    starblue 前回の問題 解答 starblue
 山や山里で、熊との遭遇を避ける方法
  ① 大声を出し続ける
  ② 笛(ホイッスル)を吹き続ける
  ③ 金属と金属を打ち続ける
  ④ 食べながら歩かない
  ⑤ 物を捨てない
  ⑥ 匂いがする物を所持しない
  
 
    starpink 今日の問題 starpink
 「はり窓」の「はり」は何を指しているでしょうか。
     

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羊が三匹 羊羹の謎

 九月のわくわく学習会のテーマは、
「日本のお菓子」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お菓子=くだもの」から始まった
日本のお菓子は、唐菓子の影響を
受けて「人為的な食品」へ変化、
禅宗の影響を受けて「饅頭」や「羊羹」
が誕生、南蛮菓子の影響を受けて
砂糖を使用した「甘いもの」が登場、
江戸時代に製菓技術が向上して風流な
「和菓子」に進化、明治時代に入り
洋菓子の影響を受ける、という変遷を
辿ってきた歴史を学びました。
 その中で話題になった一つに、
羊羹がありました。

 羊羹の文字をようーく見て下さい。
 「羹」を分解すると、「羔」+「美」。
 「羔」の訓読みは、「こひつじ」。
 「美」は、「羊」+「大」。
 「羊羹」には、「羊」が三匹も
含まれています。
 『 和菓子のはなし 』 によれば、
中国における羊羹は、子羊(羔)の肉を
主にした汁物(羹・あつもの)でした。
 日本に入った羊羹は、大豆・小豆・米・
山芋を主にした汁物(羹・あつもの)に
変化します。
 南蛮菓子とともに砂糖が入ってくると、
小麦粉・葛粉・砂糖などを混ぜて蒸す
蒸羊羹が作られます。
 その後、練羊羹や水羊羹も作られ、
羊とは無関係の「お菓子・羊羹」になり、
現代に至ります。


 

 

 

 

 

 

 

 


   starblue前回の問題 解答 starblue
 家屋の倒壊・流出 9000棟以上
 死者・行方不明   4000名以上 

     starpink今日の問題 starpink
 1599年に練羊羹が初めて試作された際の材料は、何でしょう。

 

 
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六月 月見 饅頭

 中秋の名月(九月)には、団子を供えて、
お月見をします。
 「六月のお月見」は、聞き慣れません。
 『和菓子の今昔』によれば、
江戸時代には、秋のお月見と並び、
六月にもお月見をしたそうです。
 秋のお月見は、どの家でも行います。
 六月のお月見は、特別の家しか
行いません。
 その年に十六歳を迎えた若者が
いる家だけです。
 秋のお月見は、十五夜や十三夜に
行います。
 六月のお月見は、十六夜に行います。
 主役は、十六歳を迎えた若者。
 若者は、六月十六日の夜、
饅頭に箸で穴を空け、月を覗き観ます。
 成人になる儀式でした。
 九月のわくわく学習会は、日本の
お菓子が辿ってきた道を、探って
いきます。

   < 九月のわくわく学習会 >
 と き  9月12日(土) 14時~15時
 ところ  開進学園
 テーマ  日本のお菓子
 参加費 100円
 連絡先  電話  043-273-6613
       メール wakuwaku@kaishin.jp.net


   starblue 前回の問題 解答 starblue
 不遇を嘆いて詠んだのは、菅原道真です。
     starpink 今日の問題 starpink
 六月の月見で、饅頭に穴を空けるのは、
何から作られた箸でしょう。
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