『 つれづれなるままに 』 5月の開進学園だより

 『徒然草』には、不確かな点がいくつもあります。
  ❶ 作成された時期
  ❷ 一般に流布した時期
  ❸ 作者
  ❹ 題名
  ❺ 「つれづれ」の解釈

 『徒然草』には、「つれづれ」が八ヶ所で出てきます。
  序段 つれづれなるままに、日暮らし・・・
  第十二段 つれづれ慰まめと思へど・・・
  第十七段 つれづれもなく、心の濁りも・・・
  第七十五段 つれづれわぶる人は、・・・
  第百四段 つれづれと籠もり居たるを・・・
  第百三十七段 ・・・見るもつれづれならず。
  第百七十段 ・・・つれづれにて、・・・
  第百七十五段 つれづれなる日、・・・
 八ヶ所の「つれづれ」は、一様ではありません。

 中でも『徒然草』の題名に繋がったと思われる冒頭・序段の「つれづれ」を読み解く鍵は、巻末・第二百四十三段にありそうです。
 八歳になる少年が、父親に対して、質問攻めにしたという回顧録です。
 その少年の青年期・壮年期と持ち続けた探求心が、「つれづれなるままに」だったかもしれません。

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     前回の問題 解答
 5月16日は、松尾芭蕉が奥の細道へ出発した日に因んで、旅の日と呼ばれています。  
   

 
 
     今日の問題  
 『徒然草』の巻末・第二百四十三段で、少年から仏について問い詰められた父親は何と返答したでしょう。
   ◯よりやふりけん。
    ◯よりやわきけん。
         

 

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