伊能忠敬は、46歳で二番目の妻を亡く
し、同年ノブ(仙台藩医の娘)を三番目の
妻とします。
結婚後すぐに隠居を願い出ますが、許
可されません。
そこで、家業を長男に任せるなど、隠
居に向けた態勢を整えていきます。
48歳になると、名主仲間とともに、10
0日間にも及ぶ、伊勢参りを始めとする
関西旅行へ出かけます。
旅行の後に『旅行記』を著わす点にお
いては、以前の『奥州旅行』と似ていま
すが、内容はずいぶん変わります。
旅先で計測した方角を記載するなど、
記録的な要素が色濃くなり、文学的な要
素を避けるようになります。
願い出てから4年後、隠居がようやく
認められます。
その翌年、ノブは初めての出産直前、
息を引き取ります。
妻として後押し続けた夫の隠居が叶っ
たのを、見届けるようにして。
<つづく>
伊能忠敬と四人の妻 その5
伊能忠敬と四人の妻 その4
伊能忠敬と四人の妻 その3
伊能忠敬と四人の妻 その2
伊能忠敬と四人の妻 その1
前回の問題 解答
山武郡は「さんぶぐん」と、山武市は
「さんむし」と、読みます。
今日の問題
伊能忠敬は、何歳で四番目の妻を迎え
るでしょう。
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