武器も基地も無い平和 スヴァールバル諸島とオーランド諸島 その6

 スヴァールバル諸島におけるノルウェーの主権は、ノルウェー以外の国々の権益や権利に優越するものではありません。
 形式的にはノルウェー領となっても、実態は国際共同区域です。

 そうなると、国家主権の最たる発動となる軍事活動をどうするかが、問題となります。

 スヴァールバル諸島は、大西洋と北極海の接点に当たります。
 ロシア海軍が北極海に面した基地から大西洋へ向かう際、睨みを効かせられる位置にあります。

 第一次世界大戦を前にして、ドイツはスヴァールバル諸島に空軍基地を建設する計画を立てました。
 西隣のグリーンランドでアメリカが軍事基地を建設したように、スヴァールバル諸島にも軍事基地が建設される地勢的用件は充分にありました。

 そこで、『スヴァールバル条約』に次の条項が挿入されます。
   第九条 ノルウェーは、海軍基地を建設してはならないし、建設を許可してはならない。ノルウェーは、戦争目的に使用されるいかなる要塞も設けてはならない。                         < つづく >  

 スヴァールバル オーランド 白地図 ABC
    A 北極点
    B スヴァールバル諸島
    c オーランド諸島

 
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       前回の問題 解答
 モスクワとアゾフ海・カスピ海とを繋いでいるのは、ドン川です。 
 
 

 
        今日の問題 
 次の第九条を持つのは、何憲法でしょう。
  陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
 

 
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