唐戸市場を後にして、関門海峡沿いに下関の市街地を北西方向に進むと、左手に火の山が聳えてきます。
標高は、268mです。
昔々、山頂付近に敵軍の動向を知らせるための狼煙台が設けられました。
この「狼煙」が「火」に転化して、「火の山」と呼ばれるようになったようです。
火の山は、名称の由来以降も、戦いと深く繋がります。
火の山の南側眼下は、壇之浦です。
平安時代末期の1185年、平家と源氏の雌雄を決する最後の戦いが、繰り広げられました。
火の山の東側眼下には、長州藩下関前田台場跡があります。
江戸時代末期の1863年と1864年、長州藩とアメリカ・イギリス・オランダ・フランスが、武力衝突を繰り返しました。
明治時代に入ると、火の山は下関要塞に繰り込まれ、山頂には砲台が設置されました。
要塞から解除されたのは、第二次世界大戦の後です。
800余年に渡る戦乱の世を経て、風光明媚な火の山は、市民に開放されます。
1956年には、火の山公園が開設されています。

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前回の問題 解答![]()
一年ごとに拡大するサバクの面積は、地球全体で約60000㎢にもなります。
今日の問題
瀬戸内海国立公園で最西端に当たるのは、何山でしょう。
