古来から深い付き合いを保ってきた分数が、近年に
なって次第に縁遠くなってきました。
たとえば時計です。
アナログ式の時計は、時の流れを実感させてはくれ
ますが、細かな時間までは読み取れません。
デジタル式の時計なら、○時○分○秒と、秒単位ま
で詳しく表示してくれます。
2でも割り切れ、3でも割り切れ、4でも割り切れ、
5でも割り切れ、6でも割り切れる最小数は、60です。
1/2の分量が、1/3の分量が、1/4の分量が、1/5の分
量が、1/6の分量が簡単に求められる最小数は、60で
す。
そこから、60進法が編み出されました。
60秒=1分
60分=1時間
それにもかかわらず、科学文明が進めば進むほど、
分数の影は薄くなるばかりです。
IT化さらに進めば、分数は姿を消してしまうのでし
ょうか。 <つづく>
〈 二種類の分数 〉 分数の存在 その四
〈 小数の歴史 〉 分数の存在 その三
〈 はんぶんこ 〉 分数の存在 その二
〈 4000年以上も昔から 〉 分数の存在 その一
前回の問題 解答
相模湾の潮の流れを基にすれば、源頼朝一行が着い
たのは、洲崎と考えられます。
今日の問題
現代でも60進法が用いられているのは、時間以外に
何があるでしょう。
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