カテゴリー別アーカイブ: 日本の旅

〈 東京港から潮岬沖へ 〉門司紀行その2

 東京/有明港フェリーターミナルを19時00分に出港した【フェリーびざん】は、東京ゲートブリッジの下をくぐり、東京湾を進みます。

 左舷の先には千葉県側の、右舷の先には神奈川県側の、夜景を眺めながら順調な滑り出しです。

 富津岬を過ぎ、観音崎を過ぎると、次第に揺れ出してきます。
 前日までの台風の余波が心配です。

 浦賀水道を経て、相模灘の状況は如何にと息を潜めていると、多少の揺れはあるものの、船の運航を左右するほどではなさそうです。
 安心して、船内を散歩できます。

 船内の後方には、エントランスホールがあります。
 そこで、さまざまな情報が得られます。
 壁にはレーダーが取り付けられていて、【フェリーびざん】の進行状況が把握できます。

フェリーびざん 船内 地図

 心地よい振動に揺られて熟睡している間に、【フェリーびざん】は、相模灘を抜け、伊豆半島沖を通過し、遠州灘沖を進み、志摩半島沖を回って、熊野灘沖に達したようです。

 08時39分、【フェリーびざん】は、紀伊半島先端の潮岬沖を通過しました。
 それまで西南西方向だった進路が、北西方向の進路へ変わります。

 フェリーびざん 潮岬沖通過

〈 東京/有明港フェリーターミナル 〉門司紀行その1

〈 大宰府政庁の跡 〉築紫紀行その12

〈 角島大橋 〉本州の海岸線一周 その103

〈 どろぼう橋 〉川越紀行その8

 

     前回の問題 解答
 自律神経は、交感神経と副交感神経に大別されます。
             

 
 
     今日の問題  
 潮岬は、本州の最◯端に当たるでしょう。

    

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〈 九州国立博物館と埴輪 〉築紫紀行その13

 太宰府天満宮から南東方向へ約500mほどに、小高い丘があります。
 高低差約20mの丘を上るために、エスカレーターと動く歩道が設置されています。
 内部は、七色の照明が千変万化しています。
 長さ約100mの「虹のトンネル」を抜ければ、異世界の九州国立博物館です。

 九州国立博物館の基本方針は、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」です。
 収蔵品は約1300件、寄託品も約1300件に、上ります。
 それらの中で秀逸なのは、埴輪でしょう。

 埴輪には、円筒埴輪と形象埴輪(家形埴輪・器財埴輪・人物埴輪・動物埴輪・・・)があります。
 円筒埴輪は、前方後円墳が誕生した3世紀中ごろから、古墳に置かれました。
 家形埴輪や器財埴輪は、4世紀前半から、古墳に置かれました。
 人物埴輪や動物埴輪は、5世紀中ごろから、古墳に置かれました。

 しかし、6世紀後半になると、近畿地方で古墳が造られなくまります。
 7世紀前半には、全国的に古墳が造られなくまります。

 ヤマト連合政権の権力を象徴する古墳・埴輪の時代は、終焉を迎えます。
 代わって大王家と蘇我氏の連合体制へ、さらには大王家単独体制となり、朝鮮半島への出兵と続きます。
 そのころに設立されたのが、太宰府です。

九州国立博物館

〈 大宰府政庁の跡 〉築紫紀行その12

〈 曲水の庭 〉築紫紀行その11

〈 愛のトンネル 〉築紫紀行その10 

〈 菅原道真のウメ伝説とウシ伝説 〉築紫紀行その9

〈 柳川 水辺の道 〉築紫紀行その8

〈 柳川城址と藩主別邸 〉築紫紀行その7

〈 柳川・北原白秋生家 〉築紫紀行その6

〈 柳川・堀割巡り(川下り) 〉築紫紀行その5

〈 元祖・大牟田ラーメン 〉築紫紀行その4

〈 三池カルタ歴史資料館 〉築紫紀行その3

 

     前回の問題 解答
 「鳴く虫の王」と呼ばれている虫は、スズムシです。 
             

 
 
     今日の問題  
 九州国立博物館は、2025年で開館何周年となるでしょう。

    

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〈 本州最西端・毘沙ノ鼻 〉本州の海岸線一周 その104

 本州の西端である下関市を、角島大橋から南下すると、道の駅・北浦街道豊北があります。
 日本中に数多ある道の駅の中で、全国一位になっています。
 そのすぐ南は、300体もの弥生人骨が出土した土井ヶ浜遺跡です。

 響灘沿いに南下し続けると、小倉ヶ辻(愛称は吉母富士・標高308.6m)を頂点とした山地が海側に張り出しています。
 山地を上ると、下関市の廃棄物最終処分場が広がっています。

 山地をさらに上ると、展望公園に着きます。
 駐車場から、標高120mほどの遊歩道を進むと、展望広場です。

山口県 毘沙ノ鼻 岬

 眼下は響灘で、約6km沖に蓋井島(ふたおいじま)が見えるだけです。
 この地点の座標は、北緯34度06分38秒・東経130度51分37秒。
 「毘沙ノ鼻」は、本州で最も西の端、最西端に当たります。

山口県 毘沙ノ鼻 石碑

〈 角島大橋 〉
     本州の海岸線一周 その103

〈 本州最西北端・川尻岬 〉
     本州の海岸線一周 その102

〈 本州最西北部・向津具半島 〉
     本州の海岸線一周 その101

〈 三角州に造られた城下町・萩 〉
     本州の海岸線一周 その100

〈 日本一低い火山・笠山 〉
     本州の海岸線一周 その99

〈 阿武海岸・合併を避けた阿武町 〉
     本州の海岸線一周 その98

〈 益田海岸・三里ヶ浜 〉
     本州の海岸線一周 その97

〈 浜田マリン大橋 〉
     本州の海岸線一周 その96

〈 筆投島 〉
     本州の海岸線一周 その95

〈 キララビーチライン 〉
     本州の海岸線一周 その94

 

     前回の問題 解答
 東京で2025年にスギ花粉が飛散し始めたのは、1985年に統計し始めて以来一番早い、1月8日でした。
             

 
 
     今日の問題  
 本州最西端・毘沙ノ鼻に対して、本州最東端はどこでしょう。

    

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〈 東京/有明港フェリーターミナル 〉門司紀行その1

 東京湾岸から九州の門司へ車で行くには、陸路以外に海路があります。
 一つは、横須賀港から、新門司港へ行くフェリーです。
 もう一つは、東京/有明港から、四国の徳島港を経由して、新門司港へ行くフェリーです。
 今回は、後者のフェリーを選択しました。

 16時30分、大型トラックがぞくぞく乗船して行きます。
 六階建てのフェリーの中で、一階・二階・三階は、大型トラック用です。

門司紀行 有明 大型トラック

 17時50分、乗用車がぞくぞく乗船して行きます。
 六階建てのフェリーのうち、四階へ入ります。

門司紀行 有明 普通乗用車

 途中の徳島港で下船する車と、新門司港で下船する車とを区別するために、「徳島」または「新門司」のステッカーが、フロントガラスに置かれます。
 強い風雨に晒されても車体が動かないように、装着は念入りに行われます。
 
 19時の定刻通りに、【フェリーびざん】は、夕陽が空を染める中を出港します。

門司紀行 有明 船中

〈 大宰府政庁の跡 〉築紫紀行その12

〈 角島大橋 〉本州の海岸線一周 その103

〈 どろぼう橋 〉川越紀行その8

 

     前回の問題 解答
 余部鉄橋や新余部橋梁の西側にあるのは、餘部駅です。 
             

 
 
     今日の問題  
 【フェリーびざん】が新門司港へ着くのは、東京/有明港を出港した翌日でしょうか、翌々日でしょうか。
   

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時を超えて広島は

 2025年8月5日夜の広島・平和公園周辺一帯は、車両の通行が止められ、物々しい警戒に包まれていました。
 翌朝の広島・平和公園周辺一帯は、前日に増して、何重にも囲まれた、警備体制が敷かれています。
 毎年のテレビ中継で目にする、平和公園の平和的な様相とは、まるで異なっています。

 人間界の軋轢を横目に、平和公園の脇を流れる元安川は、静やかに広島湾へ下っています。
 80年前、大勢の人々が、飲み水を求めて、元安川へ殺到したそうです。
 一滴の飲み水を得られた人々も、一滴も飲み水を得られなかった人々も、次々と元安川に飲み込まれて行きます。

 被爆者の方々が、阿鼻叫喚と化した広島の様相を語り継いで下さったおかげで、私達は原爆の現実から目を離さずにいられます。
 もしそれらの伝承が立ち消えたら、広島は、高層ビルが林立するありふれた大都会の一つに過ぎなくなり、世界的平和都市の意義を失うことになりかねません。

 2025年8月6日9時過ぎ、原爆ドーム前で、「中國新聞(広島の地域紙)の特報」が配られました。
 そこには、小学生二名による「平和への誓い」が掲載されていました。

 いつかはおとずれる、被爆者のいない世界。
 同じ過ちを繰り返さないために、多くの人が事実を知る必要があります。
   < 中略 >
 私たちが、被爆者の方々の思いを語り継ぎ、一人一人の声を紡ぎながら、平和を創り上げていきます。

広島 原爆ドーム 2025 08 06

 幕張メッセでの国際的な武器見本市反対行動

 『武器輸出と日本企業』と国際的武器見本市

 快にして適に生きる

 奇跡の湖・水月湖

 越中・能登の大伴家持
 
 戦争をやめたい人々

 戦乱続くガザ『それでも、私は憎まない』

〈 人の世 〉 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 

     前回の問題 解答
 平安時代末期の1158年、大宰大弐に任命されても現地へ赴任しなかったのは、平清盛です。
             

 
 
     今日の問題  
 2025年8月6日、松井一実広島市長は、「平和宣言」の中で、核兵器を廃絶させる市民レベルの取り組みにおいて、何を心に留めるべきと語っているでしょう。
  

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〈 大宰府政庁の跡 〉築紫紀行その12

 太宰府天満宮の南西方向にある太宰府市役所や観世音寺に西側に、大宰府政庁の跡があります。

 大宰府は、663年に起きた白村江の戦いを機に設けられました。
 その主な役割は、次の三点です。
  一 九州と対馬・壱岐・種子島を管轄
  二 外交の窓口
  三 軍団や防人の統率

 大宰府の町並は、東西約1.8km、南北約2kmにも及びます。
 大宰府の北側には、太宰府政庁がありました。
 東西約120m、南北約210mの地に、建物が建ち並んでいました。

 「天下之一都会」と評価された大宰府も、やがて廃れ、礎石を残すだけとなります。
 そこで、大宰府の存在を長く伝えようと、石碑が建立されます。

 写真右側の石碑は、1871年に建立された、「都督府古址碑」です。
 「都督府」は古代中国の役所名で、菅原道真が大宰府を「都府の楼」と記したことから、「大宰府政庁の跡」は「都府楼跡」とも呼ばれています。 

 写真左側の石碑は、1880年に建立された、「大宰府址碑」です。
太宰府政庁址

〈 曲水の庭 〉築紫紀行その11

〈 愛のトンネル 〉築紫紀行その10 

〈 菅原道真のウメ伝説とウシ伝説 〉築紫紀行その9

〈 柳川 水辺の道 〉築紫紀行その8

〈 柳川城址と藩主別邸 〉築紫紀行その7

〈 柳川・北原白秋生家 〉築紫紀行その6

〈 柳川・堀割巡り(川下り) 〉築紫紀行その5

〈 元祖・大牟田ラーメン 〉築紫紀行その4

〈 三池カルタ歴史資料館 〉築紫紀行その3

〈 西鉄大牟田駅 〉築紫紀行その2

〈 柳川さげもん 〉築紫紀行その1

 

     前回の問題 解答
 studyの「3単現」は、studiesです。
             

 
 
     今日の問題  
 平安時代末期の1158年、大宰大弐に任命されても現地へ赴任しなかったのは誰でしょう。
  

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〈 角島大橋 〉本州の海岸線一周 その103

 本州の最西北端に当たる川尻岬を後にして、油谷湾の東沿岸から南沿岸へと進みます。
 それまでの長門市から、下関市へ入ります。
 やがて南端に突き出ている本場鼻が、見えてきます。

 本場鼻の西側は、幅1.5kmほどの海士ヶ瀬戸です。
 海士ヶ瀬戸を隔てて本州の対岸は、角島です。

 角島は、周囲が17.1km、最高標高が66mの小島です。
 東側に突き出た牧崎と、西側に突き出た夢崎とで、ウシの角のように見えることから名付けられたようです。

 角島は、古くから漁業が盛んで、『万葉集 巻16ー3871』でも詠まれています。
   角島の瀬戸の稚海藻(わかめ)は人の共(むた)
    荒かりしかど我れとは和海藻(にぎめ)

 2000年に、海士ヶ瀬戸を跨いで、本州と角島を結ぶ、角島大橋が完成しました。
 全長1780mを、28基の橋脚が支えています。

山口県 角島

〈 本州最西北端・川尻岬 〉
     本州の海岸線一周 その102

〈 本州最西北部・向津具半島 〉
     本州の海岸線一周 その101

〈 三角州に造られた城下町・萩 〉
     本州の海岸線一周 その100

〈 日本一低い火山・笠山 〉
     本州の海岸線一周 その99

〈 阿武海岸・合併を避けた阿武町 〉
     本州の海岸線一周 その98

〈 益田海岸・三里ヶ浜 〉
     本州の海岸線一周 その97

〈 浜田マリン大橋 〉
     本州の海岸線一周 その96

〈 筆投島 〉
     本州の海岸線一周 その95

〈 キララビーチライン 〉
     本州の海岸線一周 その94

〈 追石鼻 〉
     本州の海岸線一周 その93

 

     前回の問題 解答
 goの「3単現」は、goesです。
            

 
 
     今日の問題  
 2000年当時、離島架橋として日本で最長の橋は、何橋だったでしょう。

  

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