『十七条憲法』の謎 その十一

 蘇我馬子には、娘が三人いました。
  娘A 崇峻天皇と結婚
  娘B 厩戸皇子と結婚
      その子が山背大兄王
  娘C 田村皇子と結婚

 推古天皇の死に伴う次期天皇の選定に
あたり、山背大兄王と田村皇子の二名が
候補に挙がりました。
 蘇我馬子の跡を継いだ蘇我「蝦夷」にと
って、山背大兄王は甥、田村皇子は義理
の弟に、あたります。

 両候補の立場を探ってみます。
  山背大兄王ー天皇権威の復権強化派
  田村皇子 ー 天皇権威の現状維持派

 蘇我「蝦夷」は、当然田村皇子を推挙し、
舒明天皇として即位します。 

 三年後に、舒明天皇が亡くなります。
 蘇我「蝦夷」は、次の天皇に古人大兄皇
子(妹と舒明天皇との息子)を推します。
 他方、山背大兄王も譲りません。

 ひとまず、皇極天皇(舒明天皇の皇后)
が即位しますが、皇位継承を巡る火種は
くすぶり続けます。

 業を煮やした蘇我「入鹿」(蘇我「蝦夷」の
子)が、実力行使に出ます。
 山背大兄王は、家族もろとも(合計15名)
が殺害されます。
 「厩戸皇子と山背大兄王に繋がる血筋」
を断絶させるために。
            <つづく>

 くわしくは、『忿・瞋・怒が渦巻く時代
6.12クーデターと十七条憲法』(月刊 
学びあう輪)をお読み下さい。

『十七条憲法』の謎 その十

『十七条憲法』の謎 その九

『十七条憲法』の謎 その八

『十七条憲法』の謎 その七

『十七条憲法』の謎 その六

『十七条憲法』の謎 その五

『十七条憲法』の謎 その四

『十七条憲法』の謎 その三

『十七条憲法』の謎 その二

『十七条憲法』の謎 その一

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 大豆の国別輸出量で、パラグアイは第
四位です。

 

        今日の問題 
 「山背大兄王」の「大兄」は、どのような
意味を持っているのでしょう。

 

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