蘇我馬子には、娘が三人いました。
娘A 崇峻天皇と結婚
娘B 厩戸皇子と結婚
その子が山背大兄王
娘C 田村皇子と結婚
推古天皇の死に伴う次期天皇の選定に
あたり、山背大兄王と田村皇子の二名が
候補に挙がりました。
蘇我馬子の跡を継いだ蘇我「蝦夷」にと
って、山背大兄王は甥、田村皇子は義理
の弟に、あたります。
両候補の立場を探ってみます。
山背大兄王ー天皇権威の復権強化派
田村皇子 ー 天皇権威の現状維持派
蘇我「蝦夷」は、当然田村皇子を推挙し、
舒明天皇として即位します。
三年後に、舒明天皇が亡くなります。
蘇我「蝦夷」は、次の天皇に古人大兄皇
子(妹と舒明天皇との息子)を推します。
他方、山背大兄王も譲りません。
ひとまず、皇極天皇(舒明天皇の皇后)
が即位しますが、皇位継承を巡る火種は
くすぶり続けます。
業を煮やした蘇我「入鹿」(蘇我「蝦夷」の
子)が、実力行使に出ます。
山背大兄王は、家族もろとも(合計15名)
が殺害されます。
「厩戸皇子と山背大兄王に繋がる血筋」
を断絶させるために。
<つづく>
くわしくは、『忿・瞋・怒が渦巻く時代
6.12クーデターと十七条憲法』(月刊
学びあう輪)をお読み下さい。
前回の問題 解答
大豆の国別輸出量で、パラグアイは第
四位です。
今日の問題
「山背大兄王」の「大兄」は、どのような
意味を持っているのでしょう。
夢を実現する学習塾 開 進 学 園
ホームページ