カテゴリー別アーカイブ: 大地の恵み

〈 砂に埋もれたスフィンクス 〉落ち葉の季節 その5

 古代文明の象徴的存在であるエジプトのピ
ラミッドは、砂漠の中に聳えています。
 ただし、もともと砂漠だった地に、建造し
たわけではありません。
 緑なす沃野に、建造したはずです。

 数多くの巨石を、運搬し、持ち上げ、積み
上げるために、膨大な数の用材が要ります。
 のべ数百万もの建設従事者のために、膨大
な量の燃料材も要ります。
 周辺一帯の森林は消滅し、畑も含め砂地と
化します。

 人類が誕生する前の地球は、陸地の約45%
が森林でした。
 現在では陸地の約25%と、森林は激減しま
した。

 毎年毎年世界全体で、本州の面積の半分に
相当する森林が失われています。
 このペースで、一分間当り約20haずつ減少
していけば、森林は極めて稀な景観となりか
ねません。

 ナポレオンがエジプトへ遠征した時(1798
年)、スフィンクスは首から下が砂に埋もれ
ていました。
 東京タワーやスカイツリーなども、やがて
は砂の中に埋もれてしまうのでしょうか。
              <つづく>

 〈 水分を保全する落ち葉 〉
          落ち葉の季節 その4


 〈 白砂青松 〉  落ち葉の季節 その3

 〈 砂浜と干潟 〉 落ち葉の季節 その2

 〈 土の無い地球 〉落ち葉の季節 その1

イチョウ 敷き詰め
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

     前回の問題 解答
 『證城寺の狸囃子』の歌詞にある「花盛り」
は、ハギの花です。

  
      今日の問題 
 ギザにある大スフィンクスの全高は、何m
でしょう。
   

 
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〈 水分を保全する落ち葉 〉落ち葉の季節 その4

 日本を含め、世界各地で乾燥化が進んでい
ます。
 雨が降らなくなったからでしょうか。

 局地的に降水量が減少した地域はあるでし
ょうが、地球全体で降水量が減少していると
の報告は聞いていません。
 降った雨が土の中に染み込むより前に蒸発
する量が、増加しているのでしょう。

 植物の葉からは、水が蒸散されます。
 たとえば、1haのライムギ畑から、一シー
ズンあたり数百トンの水が蒸散されるそうで
す。
 この水量を確保するため、ライムギは、葉
の合計面積の150倍もの広い大地に根を張り
巡らし、水を吸収しています。

 樹木の蒸散活動は、さらに大規模です。
 樹木の葉は、霧をとらえ、水滴として地上
に落とします。
 樹雨と呼ばれる、森林特有な降水だけで、
大台ヶ原では八ヶ月間で443mmの降水量にな
るそうです。

 雨と蒸散と樹雨がもたらした水分は、落ち
葉によって幾重にも蒸発から保全され、土に
湿り気を保ち続けることができます。
              <つづく>

 〈 白砂青松 〉  落ち葉の季節 その3

 〈 砂浜と干潟 〉 落ち葉の季節 その2

 〈 土の無い地球 〉落ち葉の季節 その1

イチョウ 敷き詰め
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

     前回の問題 解答
 小原田泰久さんは、実験を反省して、カー
ネーションBにピンクちゃんと名付けました。

  
      今日の問題 
 大台ヶ原は、何県と何県にまたがっている
でしょう。
   

 
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〈 白砂青松 〉落ち葉の季節 その3

 砂浜に、松林が続いています。
 碧い海、青い空、白い砂、緑の松。
 
 白砂青松は、日本を代表する風景です。
 ただし、日本列島に人々が住みだしたころ
からではありません。

 『万葉集』に松は登場しますが、それ以前
の日本に、松は非常に少なかったか無かった
かのどちらかです。
 松が日本の代表的な樹種の一つに数えられ
るのは、ここ千数百年のことです。

 松は、砂浜に育つことから分かるように、
乾燥した土壌でも育ちます。
 万葉の時代より前の日本は、温暖湿潤で、
湿り気を嫌う松には、住み辛かったようです。 
               <つづく>

 〈 砂浜と干潟 〉 落ち葉の季節 その2

 〈 土の無い地球 〉落ち葉の季節 その1

イチョウ 敷き詰め
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

     前回の問題 解答
 ススキは「薄」や「芒」、ホトトギスは「杜鵑
草」です。

  
      今日の問題 
 『小倉百人一首 第十六首』の「まつ」は、
何と何を掛けているでしょう。
  たち別れいなばの山の峰に生ふる
   「まつ」とし聞かば今帰り来む
   

 
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ススキとホトトギスの十三夜

 十三夜を前にして、自宅の庭で育てている
方から、ススキとホトトギスを頂きました。

 ホトトギスの花は、開いても3~5cmの小輪。
 拡大すると、白地に赤紫色の斑点がたくさ
ん付いています。
 気品あふれる花模様です。

ホトトギス 花
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ススキもホトトギスも、開花時期は七月か
ら十月にかけてと、同時期です。
 ただし、草丈はずいぶん離れています。
 ススキの草丈は、100~200cm。
 ホトトギスの草丈は、30~80cm。
 草丈の短いホトトギスの花は、ススキの茎
に取り囲まれて、花同士が自然界で顔を突き
合わせることは、なかったでしょう。

 活けるにあたり、ホトトギスの草丈に近づ
けるため、ススキの草丈をかなり短くしまし
た。

ホトトギス ススキ 玄関
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 玄関内の活け花に続いて、玄関の外にも投
げ入れを活けました。

 動物界に限らず、植物界でも、互いの思い
が語り合われているそうです。
 今宵の十三夜、ススキとホトトギスとで、
月を見上げながら、どのような会話が弾むの
でしょう。

ホトトギス ススキ 外
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
  14+28+57=99
  142+857=999
  142857×7=999999

  
      今日の問題 
 ススキとホトトギスを、それぞれ漢字にし
て下さい。
   

 
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マユミの実

 10月23日(太陰太陽暦で九月七日)は、霜降
であり、上弦でした。
 秋が深まってきました。

 物悲しげな秋の庭を明るく照らすのは、マ
ユミの実です。
 紅葉はまだまだで、葉の青に紅い実が映え
ています。
 25日は、久しぶりの晴天の日曜日。
 空の青にも、紅い実が一段と映えます。

 夜の帳が下りると、九日月が煌々とマユミ
を照らし出しました。
 『万葉集 第289首』が、思い起こされます。

   天の原振り放け見れば白真弓
    張りてかけたり夜道はよけむ

マユミ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 小倉百人一首・第五十一首の( )に入る語
句は、(思ひ)です。
  かくとだにえやはいぶきのさしも草
   さしも知らじな燃ゆる( )を

  
      今日の問題 
 上弦や下弦の月は、弓の形になぞらえて、
「何月」と呼ばれるでしょう。
   

 
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〈 砂浜と干潟 〉落ち葉の季節 その2

 夏の間は大勢の観光客でにぎわった砂浜も、
秋が深まるに連れて訪れる人は少なくなる一
方です。

 砂浜は、人の出入りは季節によって増減する
ものの、生物にとってはどの季節でも生きにく
い所です。
 砂浜は、砂に覆われ、土が無いからです。

 山にある岩は、雨風に晒されて砕け、川に入
って運ばれながらさらに砕かれ、ついには細か
い砂粒になります。
 このような砂粒が大量に堆積したのが、砂浜
です。

 木々が生い茂る山では、落ち葉や落ち枝など
が長年に渡って積み重なるうちに、栄養分に富
んだ腐植土になります。
 腐植土は、雨風によって川へ移動します。
 川は、腐植土を分解しながら、下って行きま
す。
 勾配が緩やかになると、細かくなった腐植土
の粒々は堆積して、干潟を形成します。
 干潟は、豊かな生物相を造り出します。
               <つづく>

 〈 土の無い地球 〉落ち葉の季節 その1

イチョウ 敷き詰め
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
     前回の問題 解答
 1から9までの数字を使い、1から9までの順
で様々な整数をつくって足し、和を666にす
る一例です。
   123+456+78+9=666

  
      今日の問題 
 46億年の地球史の中で、土に囲まれた陸地
があったのは、何年ぐらいでしょう。
  A 約40億年 
  B 約31億年
  C 約22億年
  D 約13億年
  E 約4億年
   

 
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〈 土の無い地球 〉落ち葉の季節 その1

 地球が誕生したのは、今から46億年前ごろ
と、考えられます。
 その後広大な海洋ができ、35億年前ごろ海
洋中に光合成を営む生物が生まれたようです。
 そこから進化した藻類は、海洋の広範囲に
成育し、大気中の酸素濃度を0.02%から2%へ
と、100倍にも激増させます。

 地球が誕生した今から46億年前ごろから、
陸地へ植物が進出するまでの約42億年間、陸
地は岩と石と砂で覆われていました。
 土は、ありません。

 有機物を含む土は、陸地に進出した植物が、
葉や枝・・・を地上へ落とし、自らの命と引き
替えに微増させながら、できていきました。

 土に覆われた地球は、およそ46億年の地球
の歴史の中で、わずか4億年ほどに過ぎません。
 90%以上の期間は、土の無い地球でした。
              <つづく>

イチョウ 敷き詰め
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
     前回の問題 解答
 足し算ピラミッドの第四台です。
 16+17+18+19+20=21+22+23+24

  
      今日の問題 
 土に含まれる元素のうち、約半分をしめる
のは、何でしょう。
  A ケイ素
  B 酸素
  C 水素
  D 炭素
  E 窒素
 

 
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