〈 壇ノ浦 〉本州の海岸線一周 その109

 火の山の眼下は、早鞆瀬戸と呼ばれ、関門海峡で最も狭い水域です。
 長さは630mで、九州側は和布刈、本州側は壇ノ浦です。
 この壇ノ浦で、歴史を決する戦が繰り広げられました。
 
 瀬戸内海を敗走してきた平知盛(清盛の子)ら平氏は、彦島(関門海峡の西部)を拠点として、関門海峡を死守しようとします。
 今から840年前に、瀬戸内海を追走してきた源義経(源頼朝の弟)ら源氏の軍船団と、彦島から出陣してきた平氏の軍船団が、激突します。

 当初は西から東へ流れていた潮流が東から西へ急変し、源氏側が有利になります。
 また、源氏側は平氏側の武士よりも水夫を狙い撃ちに重点を置いたため、平氏側の軍船団の操船が危うくなります。
 その他様々な要因が重なって、壇ノ浦の戦いは源氏側の勝利となり、平氏は滅亡します。

 壇ノ浦は、「武士階級が貴族社会に依存し続ける」か、それとも「武士階級がそれまでとは異なる新たな武家社会を構築する」かの、歴史的な岐路に立つ地でした。
山口県 壇ノ浦

〈 火の山 〉本州の海岸線一周 その108

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     本州の海岸線一周 その99

 

     前回の問題 解答
 100g当たりのカルシウムで、サツマイモは、ジャガイモの12倍含有しています。
                     

 
 
     今日の問題  
 江戸時代末期の1863年、壇ノ浦の北西部で何戦争が起きたでしょう。

    

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