645年6月12日、蘇我「入鹿」が護衛を付
けずに無防備となるまたとない機会が、
巡ってきます。
大勢の氏族が居並ぶ中、蘇我「入鹿」は
中大兄皇子らによって殺害されます。
ただし、大臣の蘇我「蝦夷」は、その場
に居らず、健在でした。
蘇我臣の権力は、強大なままでした。
もし大臣の蘇我「蝦夷」が蘇我臣および
蘇我臣系列の総力を挙げて中大兄皇子
らに戦いを挑んだら、クーデターは成功
しなかったでしょう。
中大兄皇子一家およびその系列はたち
どころに殺害され、蘇我臣の権力は飛躍
的に強化されたでしょう。
そうならなかったのは、蘇我臣の内部
で、路線の相違があったからかもしれま
せん。
蘇我「蝦夷」の路線
「大臣」は、大和政権内での最高権力者
「蘇我臣」は、天皇族に従う氏族
蘇我「入鹿」の路線
「大臣」は、天皇に替わり、日本の最高
権力者になる
「蘇我族」は、天皇族に替わり、日本の
最高権威となる
<つづく>
くわしくは、『忿と瞋と怒が渦巻く時
代 6.12クーデターと十七条憲法』(月
刊 学びあう輪)をお読み下さい。
前回の問題 解答
世界保健機関は、全世界の糖尿病人口
(18歳以上・2014年)を、4億2200万人と推
定しています。
今日の問題
十一月一日(2017年のカレンダー・新暦
で12月18日)、蘇我氏らによって襲撃され
た(後日、一家15人は自害)のは、誰でし
ょう。
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